日暮里のザクロ(Zakuro)で新年会

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日暮里ザクロ

昨日、ワールドインベスターズの新年会で、日暮里のイラン・トルコ・ウズベキスタンレストランの「ザクロ」へ行ってきた。
前回行ったときは2006年12月のそれゆけ個人旅同好会の忘年会のときだったので、およそ3年ぶりに行ったことになる。

日暮里ザクロ

今回は、私が幹事をやることになったのだが、この店は普通のイスラム系レストランではない。

だから事前に「私が一度行った限りの感想では、一般の日本人が想定するレストランのサービスの範疇を超えているので、私のコラムを読んでから参加してね」と注意を促しておいた。
こういうのを投資用語では「目論見書(prospectus)」という。(笑)

ところが蓋を開けてビックリ、幹事の私と会計のみのこさんを除いて、参加したいと言ってきたメンバーは総勢27名、当日不参加だった1名を除いて、ほぼ名乗りを上げた全員が揃うことになった。

最初は15名で予約したこの店、ザクロのキャラを承知で参加するのは、こんなものだろうと思っていたのが、最終的には30名近くなり、徐々に予約(テーブルチャージ500円が必要)人数を増やす私の電話に、最後は店長のアリさんも「大丈夫ですか?全員来ますか?ドタキャンなしだよ。」とか言われる始末。

それはオレが参加予定者に聞きたいんだよね、とか秘かに思ったりして・・・
何しろ、増える一方の参加予定者に私とみのこさんは、「彼らは本当にザクロのキャラをわかって参加しようとしているのか。まあ、目論見書を読むのは投資家として基本だから(笑)」と真剣に心配したほどだった。

日暮里ザクロ

当日、私が店に着いたのは午後6時過ぎ、そのときはすでにメンバーのうち2人が来ていたが、そのうちポツポツと来始めると、アリさんから声がかかる。

「オイ、そこの怪しいオトコたち!」
店内の半数以上は女性が占める店で、女性のメンバーが誰1人現れていない私たちのグループは確かに異様だ。(爆)

私たちが呼ばれてゾロゾロ行くと、アリさんが料理をあーんと開けた口に入れてくれる。(手で掴もうとすると怒られる!)

これが「食べきれないコース(2,000円)」の始まりなのか、他のテーブルにサーブし切れない分をくれたのかはわからないが、こんなのは序の口で、彼のいい加減さと、暴言(!?)とセクハラ(!?)は時間とともにヒートアップする。

「オイ、そこのオトコ(男性客にはたいていこうだ)」「そこのお嬢さん(女性客には優しい)」「ハイハイ頑張って(食べてね)」というのは彼の3大トークだから、これを接客業にあるまじき態度、と思うようなら最初からこの店に行くべきではない。

おそらく、彼のオイというのは、英語のHeyくらいのニュアンスに取るとわかりやすいだろう。
そのうち、メンバーの3分の1くらいが揃った頃、隣のテーブルから「こっちとそっちで分けろって言うから」といって料理を私に手渡す男性客がいる。

これが「食べきれないコース」の始まりなのか、単に料理が余るからそうしろというのかわからないが、そんなことは気にしても始まらない。
もし、彼が料理が余るからそうしろと言っているつもりなら、おそろしく合理的なシステムである。

彼の計算された暴言キャラで、客をウエイター代わりに使うことができ、しかも料理を捨てずに済む。
ちなみに、普通のお店なら6時30分の宴会開始時刻になったときに、「もう始めてよろしいですか」とか聞きにくるが、この店でそんなことを期待する方が間違っている。(笑)

その間にも私の携帯には「少し遅れる」とか「道に迷った」とかの電話が入り、何だか忙しい。
アリさんもこのときだけは「あなた電話で忙しいね」と、「オトコ」でなく、「あなた」とカースト(地位)を上げてくれる。

日暮里ザクロ

いつの間にか始まったかのような宴会だが、メンバーの3分の2くらいが揃ったところで「飲み放題コース(+1,000円)」のスタートをお願いする。
ちなみに、このメニューに付いているアサヒのスーパードライは、店員が近所の酒屋で調達してくるようだ。

自分の店の冷蔵庫で冷やすのでなく、その場で酒屋から調達だからボトル1本の値段が安いし、飲み放題にも適応できるのだろう。
まるでマレーシアのホーカーズ(hawkers)のように合理的だ。

何しろ、私たちのグループ、「ビール10本ください」を連発、酒屋調達のボトルがなければ、いつまでたっても飲み物が出てこなかったかもしれないからね。(笑)
料理のサーブの順番はアリさんの気分次第だ。

途中で餡が入った料理(それってデザートじゃねえのかと突っ込みたくなる)が出てきたり、背中越しに呼ばれて料理を手渡されたり・・・

ただ、前回のそれゆけオフときは、参加者が8名だったので、本当に「食べきれない」ほど量があって、幹事からもタッパー持参で、とか冗談めかして言われていたほどだが、今回は何だか「食べ足りない」感じもした。

やはり28名という大所帯だと料理が満遍なく行き渡らないし、飲み放題コースで2時間の制約の中、最後の30分がショータイム、実質1時間半では致し方なかろうか。

8時からは可愛らしい女性が登場してウズベキスタンダンスのショーが始まる。
ベリーダンスと違ってダンサーの衣装のセクシーさはないが、お客参加型のショータイムであるのは同じだ。

各テーブルからお客が次々と呼ばれ、ダンサーと一緒に踊る。
その中で奥にいた白人男性が、両足を抱えられて、アリさんに引きずり出されてくる。

私のイメージでは、白人はこういうノリは好きなように見えるのだが、中にはシャイな人もいるようだ。

最後は誕生日を迎えた人に対するサプライズ、私が店に入ったときに隣のテーブルで「誕生日のお嬢さん」とか言ってケーキを切っているのを見て、アリさんに「あれってやってもらえるの?」と聞いたら「そんなの今頃言ってもダメだよ」とか言われたので、まあ、いいかと思っていたのだ。

ところが、ショーが終わって、アリさんが店の真ん中に大きなケーキを広げる。
「誕生日の人!」と言って集められたのは1月(16日ではないが)生まれの、みのこさん、「なげやり的中国株対決!」の管理人のさますのさん、そしてオダッチさんに、私たちとは別グループの女性が1人。

いつ作ったんだ、こんなの、とか思ったが、これが何と別料金ではなく、無料サービスで振舞われるところが凄い。

ダンスでノリノリだった牛馬さんの音頭で店のみんなが「ハッピーバースデー」を歌い、集められた4人でローソクの火を消すまで・・・はどこにでもあること。
そして、4人とは全く無関係なグループの男性客の一人がなぜか誕生日の祝辞を言わされた後、オダッチさんを除く女性3人に、アリさんが「この男に食べさせて~」とケーキを切って渡した。

もちろん待っていたのは「思いっきり生クリームを顔につけられる」という結末、彼に生クリームをつけた女性たちの嬉しそうな顔が印象的だった。

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