昨日、六本木アカデミーヒルズで行われたイニシア・スター証券主催のマーク・モビアス(Mark Mobius)氏特別セミナー『2010年の海外投資は・・・これだ!!』に行ってきた。
モビアス氏と言えば、新興国投資をする人の間では知らない人はいないと言われるほどの著名人、こんな有名人に会える機会は滅多にない、ということで、いそいそと出かけてみた。
セミナーは当初1時間の予定が30分に短縮され、ちょっと拍子抜けした感もあるのだが、その中で彼が話したことを2、3紹介したいと思う。
一つは、一部の新興国企業の株価と資源価格には非常に強い相関性があるので、その企業の株式を買うことが、イコール資源に投資しているとも言えるとのこと。
例えば、
- MSCI Emerging Market Index (ETF: EEM EET) vs CRB Commodities Index
- Petrobras (PBR), Lukoil vs Crude Oil(原油)
- Vale do Rio Doce (VALE) vs Iron Ore Prices(鉄鉱石)
- 中国アルミ(2600.HK)/Aluminum Corp of China (ACH) vs Alumina(アルミニウム)
- Antofagasta vs Copper Prices(銅)
といった具合だそうだ。
それと、中国経済が再上昇過程に入ったこと、これは従来の輸出主導型でなく内需が伸びることによるものであるとのこと。
ブラジル株は今までのように割安とは言えないが、それは上昇余地がないわけではない。
ただ、かつて4度にわたってインフレを経験しているように注視が必要であると言っていた。
来年の為替の動向は、円が米ドルに対し、さらに高くなる可能性がある、とのことだ。
さらに詳しく知りたければ、しむしむさんの「ベトナム株・BRICsプラス11投資情報-マーク・モビアス講演会のレポート」とエマージングさんの「海外投資で資産運用-マークモビアス氏エマージングセミナー、三空氏CFDセミナー」をどうぞ。
ちなみに、MSCI Emerging Market Indexの動きに比例するETF(Exchange Trade Fund=上場投信)としてEEMとEETを紹介しているが、この違いはレバレッジが効いているかどうかで、後者の方が2倍のレバレッジが効いているので、新興国の株価が上昇しているときは利幅が大きく、逆に下落局面では損失が増大するようになっている。
このETFは、これから投資を始めようという人にもお勧めの商品だし、詳しいことは浅川夏樹氏の著書「ETF 世界を舞台にした金融商品」にも載っているので一度読んでみるといいだろう。
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