格安航空会社の検索サイトであるWhichBudget.comを見ていたときのこと。
まだ今年の夏の旅行も行っていないのに、もう来年のことを考えてどうすると言われそうだが、こういうものは行くことを空想しながら企画を練るのも楽しいものだ。
そこで、旅サイトつながりのMustafaさんがイエメンに行くというのを見て思い出したものがある。
少し古くなるが、同じくウェブサイトつながりの三谷眞紀さんが10年前に行ったシリア・ヨルダン旅行記だ。
私としてはあのあたりは未踏の地であるので、治安というより中東が戦乱状態にならないうちに行ってみたいと思っているところだ。
中東方面に行くフライトとしてオーソドックスなのはエミレーツなのだが、中東地域を複数旅するとなるとチケットはオープンジョーにならざるを得ない。
第三国間をバスで移動できればいいが、時間的な効率を考えると飛行機を使う方がいいだろう。
そこでI want to fly from/toからJordan-Amman (AMM)を選ぶと、いろいろな都市が出てくるが、それらはほとんどエアーアラビア(Air Arabia)の就航地であることがわかる。
それはベースとなるUAEのシャルジャ(Sharjah)のほか、アルメニア(Armenia)、バーレーン(Bahrain)、バングラデシュ(Bangladesh)、エジプト(Egypt)、インド(India)、イラン(Iran)、カダフスタン(Kazakhstan)、レバノン(Lebanon)、ネパール(Nepal)、オマーン(Oman)、パキスタン(Pakistan)、カタール(Qatar)、サウジアラビア(Saudi Arabia)、スリランカ(Sri Lanka)、スーダン(Sudan)、シリア(Syria)、トルコ(Turkey)、イエメン(Yemen)と多岐に亘っている。
ところが、実際にタイムテーブルを検索すると、この航空会社は中東周遊に使うというよりは、UAEに出稼ぎに来る労働者のためのフライトといった色合いが濃いようだ。
これが欧州の格安航空会社のライアンエアー(RyanAir)のように第三国間をダイレクトに結ぶようになればもっと使えるようになるだろう。
あるいは断片的にしかわからないドバイからシャルジャへの移動手段の情報が明確になればいいのだが、今のところ、Wikitravelの情報によれば、タクシーで30分程度、値段にして50DH(約1,500円)ということだ。
ところで、エアーアラビア(DFM stock code: AIRARABIA)と言えば、去る1月8日に石田和靖の海外投資チャンネルで取り上げられているが、彼が「Air Arabiaの乗務員は実に多国籍です」と書いているのも至極もっともかもしれない。
何せ、この航空会社の就航地は東はネパール、カザフスタンから西はスーダンまでをカバーしているからだ。
今後はこうした格安航空会社がベースとして就航しているところほど人も金も入ってくるのだろう。
言わば、ボーダレス時代の繁栄の条件、納税者の金でなく、他国の金で繁栄を海外から呼び込む大競争時代の勝者になる条件の一つがあると言えるからだ。
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