ブラックマンデーから20年

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ニューヨーク証券取引所

明日は1987年10月19日のブラックマンデー(ニューヨーク株式市場の株価大暴落、ダウ工業株30種平均株価の下落率が前週末比22.6%を記録)からちょうど20年目に当たる日だそうだ。

先週までの記録的な世界株高からは想像もつかないような出来事だが、ちょっとだけきな臭い動きになってきたのは気のせいだろうか。

まず今週になってダウ平均(Dow Jones Industrial Average Index: ^DJI)が先週11日の最高値14,279.96ドルから徐々に下げ基調になっていること。
このまま今週下げて終わると7月高値と見事にダブルトップを形成することになる。

そして、インド証券取引委員会(SEBI=Securities and Exchange Board of India)が海外投資家に対するデリバティブ(金融派生商品)への投資規制をするとのニュースが報じられてからムンバイ証券取引所30種株価指数(BSE SENSEX 30 Index)の下落が続いた。

今までの新興市場は株価下落の当事者でなく、米国市場に引きずられていただけだが、昨日、今日などはインド主導で下げただけに新たなリスク要因が芽生えたとも言えなくはない。

ただ、こんなことを書くと、また「狼少年」だとか、たかが数日の下落でオタオタするなと怒られそうだが、何よりもイヤなのは、私が持っている香港株コールワラントの伸びが今までよりも相当に鈍くなっていることだ。

原資産銘柄(underlying)の株価はそれなりに上げているにもかかわらず、コールワラントの伸びは鈍く、逆にマイナスになる日もあるくらいで、このあたりは喜び勇んでコラムを書いた半月前とは様相がまるで違ってきている。

私がたまに買って失敗しているプットワラントの伸びが悪いときは、相場が下げた日が絶好の買い場となっていることが多く、その例から言うと、売りシグナルがチカチカと点滅しているような気がしないでもない。

たまたま私の持っているワラントがそうであるだけかもしれないが、過熱感のある香港市場だけに注意が必要だろう。

とりあえず、最近では秋から冬にかけてはあまり下げたという記憶がないだけに、来週早々、何十年かに一度のハリケーンが来ることのないように心の中で祈りたい。

とはいえ、8月までのようにショートポジションを大きく取る気にはとてもならないので、せいぜいキャッシュ比率を高めるようにするのが精一杯だろうか。
もし、この動揺が世界市場に大した影響をもたらさなければ、それこそ年末まで棒上げ相場が続行することだろう。

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インド株過去2カ月で最大の下げ-国外からの投資抑制を懸念 (2007.10.18 ブルームバーグ)

インド株式相場は続落し、センセックス30種株価指数はここ2カ月で最大の下げとなった。
来週決定される国外からの投資に対する規制強化策を受け、インド株への投資が抑制されるとの懸念が広がった。

ICICI銀行とブハルティ・エアテル(Bharti Airtel)の下げがきつかった。
インド証券取引委員会(SEBI=Securities and Exchange Board of India)は、ヘッジファンドを含む未登録投資家によるインド株投資の抑制策について、25日に決定する。

インドではヘッジファンドの活動が認められておらず、代わりにデリバティブ(金融派生商品)を通じてインド株への投資が行われている。
ボンベイ証券取引所のセンセックス30種株価指数は前日比717.43ポイント(3.8%)安の17998.39で終了。前日は1.8%下落した。
ナショナル証券取引所上場の50銘柄で構成するCNXニフティー指数は208.30ポイント(3.8%)安の5351。

時価総額でインド最大の銀行、ICICI銀行(ICICIBC IN)は78.05ルピー(7%)安の1038.8ルピー。
国内最大の携帯電話サービス会社、ブハルティ(BHARTI IN)は84.65ルピー(7.7%)下げ1019.4ルピー。

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