1057.28ドルも急騰したハンセン指数の上昇を見て何を今更と言うなかれ。
さすがに4桁上がるのは今年の香港市場でも滅多にないことだが、そのおかげで私が9月24日に買った中国人寿保険(2628)のコールワラント”2277″はわずか1週間で2倍以上になった。
惜しむらくは「遊び」でなく「全力買い」すべきだったことか。
それとも今からでも追加投資すべきだろうか。
ところで、急騰相場に沸く各国の市場の中で、不気味なことに米国発の大暴落は、1929年の世界大恐慌も、1987年のブラックマンデーも10月にやってきているが、今年3度目の世界株安を示唆するような動きが投資家の間に見られるとブルームバーグは伝えている。
一方で、彼らの空売りやプットオプションを買っている動きが、さらなる噴き上げ相場の到来を告げていると予測する人たちもいる。
これがどちらに動くかは今週1週間の動き、特にダウ平均が昨夜の上昇の勢いのまま14,000ドル台からさらに上昇するのか、7月とのダブルトップを形成して下落に転じるかで決まるであろう。
つまり、空売りしている株は意に反して上昇相場が続けば損切りせざるを得なくなり、その買戻しの動きで、上昇を始めた株がさらに噴き上げ相場を作り上げるという構図になるからだ。
逆に弱気派の意図するように株価がピークアウトすれば、売りが売りを呼び、瞬く間に株価は下落し、9月になってからはサブプライム問題に関するニュースが出てもほとんど反応がない(株価が下落しない)ものが、急に脚光を浴びる図式になるというわけだ。
ただ今のところは弱気派の読みは裏目に出そうな勢いだ。
それに中国株に関しては米国のADRが下げても本国市場では我関せずといった動きも今年は顕著だ。
年末に向かって今の急騰相場(skyrocketing)は続くのか?
これについてほとんどの人は疑問を抱くことすらないだろう。
唯一不安があるとすれば、「ほとんど人が強気」になっていることかもしれない。
新興市場の株式空売り増加-DWSやフィッシャーは一段と強気に (2007.10.1 ブルームバーグ)
10月1日(ブルームバーグ):投機的な取引を手掛ける投資家らの間に、新興市場の大手企業50社の株式の約3分の2に対する弱気な見方が広がっている。
こうした状況を受け、強気派はかえって、ブラジルや中国などの株価上昇が持続するとの観測を一段と強めている。ブルームバーグのデータによれば、バンク・オブ・ニューヨーク新興市場 50ADR(米国預託証券)指数構成銘柄のうち36銘柄は9月14日までの1カ月間に空売りが増加した。
ブラジルの国営石油会社、ブラジル石油公社(PBR: ペトロブラス=Petroleo Brasileiro)のADRの空売りは9月に2006年7月以来の高水準に達した。
韓国3位の金融機関、ウリ金融持ち株会社(WF: Woori Finance Holdings)の空売りは4年ぶりの高水準だ。
また、利用者数で携帯電話会社世界最大手、中国のチャイナ・モバイル(CHL: 中国移動=China Mobile)の株式オプションのプット・コール比率は9月に2.07倍と、2000年以来の高水準となり、投資家が株価下落に備えてプット(売る権利)を買っていることが示唆されている。弱気派(bears)は、最高値を先週更新したモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)新興市場指数(Morgan Stanley Capital International Emerging Markets Index)の過去5年間にわたる300%超の上昇局面は終わったとみている。(EEM: iShares MSCI Emerging Markets Index)
一方で、DWSスカダー(DWS Scudder)やクレディ・スイス・グループ(Credit Suisse Group)、フィッシャー・インベストメンツ(Fisher Investments)は、新興市場は経済成長によって、1998年や2000年のような株価急落を回避できると予想しており、弱気派の見方は誤りだと指摘。
DWSは、弱気派の動きは相場下落を招かず、むしろ弱気派の買い戻しで、相場上昇に拍車が掛かると予測する。
DWSスカダー(運用資産3330億ドル)の投資戦略委員会のロバート・フローリック(Robert Froehlich)委員長は、「私には一段と強気になるサインだ(To me, it’s a more bullish sign.)」と述べ、「他市場よりも上昇していることや高騰していることを理由に相場が下落するはずだという人々もいるが、私はこうしたやり方では投資利益は得られないと思う」と指摘する。同委員長は新興市場を有望な投資先とみており、新興市場株は今四半期に最大8%上昇すると予想している。
DWSスカダーはMSCI新興市場指数が8月16日までの18日間に18%下落した際に、中国と台湾、韓国、ポーランドで株式保有を増やした。
同指数はその後26%上昇し、最高値1204.90を付けている。原題:Emerging-Market Short Sales Climb, Entice Bulls at DWS, Fisher
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今はUSEN株価は、強く体力を作っている。これからUSEN株価は、さらに、買われる相場になる展開