台湾沖地震で香港との通信不能

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驚く外国人男性

去る26日に台湾南部の屏東県恒春(Pingtung County township of Hengchun)近くで起きたマグニチュード6.7の地震で海底ケーブルが損傷し、東アジア地域一帯で国際電話がつながらなかったり、インターネット接続に障害が出るなどの影響が出たという。

これだけの地震で死傷者が少なかったのは不幸中の幸いとも言えるが、2年前の同じ日、スマトラ沖の大地震による津波では多数の死者が出たことを思い出した。

それでも2年前と違って大騒ぎにならなかったのは、大地震による被害が地域的なものに限定されたからに加え、日本人にとってはビジネスにも観光にも縁の薄い地域だったこともあろうか。

しかし、偶然とはいえ、12月26日を挟むクリスマスホリデーの時期がアジア地域の地震多発諸国にとっては最も警戒すべき日になったことだろう。

かくいう私もこのニュースを気にしたのは、香港のハンセン指数(Hang Seng Index/^HSI)が一気に20,000ポイントを超えるような暴騰を記録し、ウキウキしながらHSBC香港のウェブサイトへ接続しようとしたら、全く開けないことが続いたからだ。

それで何があったのか、香港資産運用奮闘記のウェブサイトを見たら掲示板に「ログインできない」との書き込みがあり、それで台湾沖の地震のことを知ったレベルだ。

そう、私も今回は海外口座を持つリスクがこんなところにもあるのだ、ということを認識させられた一人であるが、今回の場合は、こんなことがあったにもかかわらず、香港市場が上昇を続けたから良かったものの、これが逆に暴落していたとすると何もできずに、復旧したときには目を覆うばかりの状況ということも考えられた。

そんなときのために紙ベースのオーダーフォームもあらかじめプリントしておく必要があるということだ。
ただ現時点ではウェブサイトそのものに接続できないので、緊急な用件がある場合は、必要事項が記載されているサイン入りの英文レターを送るしか方法はないだろう。(2006年12月28日 PALCOMの海外投資塾

ちなみにHSBC香港から送られてくるstatementには連絡先の電話番号やFAXも書いてあるが、通信ケーブルの障害なので、繋がりにくいと考えた方がいいだろう。
ちなみに、ウェブサイトにあった連絡先は以下の通りだ。

By Post

  • International Service: HSBC International Banking Centre, L6, 1 Queen’s Road Central, Hong Kong
  • General Enquiry: GPO Box 64 Hong Kong

Banking Services

いずれのサービスも月曜-金曜の9:00 – 17:30と土曜の09:00 – 16:30まで

  • HSBC Premier Phonebanking Services: (852) 2233 3322
  • PowerVantage Phonebanking Services: (852) 2748 8333
  • HKD Savings / HKD Current Phonebanking Services: (852) 2233 3000
  • New Account Opening: (852) 2233 3720
  • General Enquiry: (852) 2748 3322
  • Forms and Documents by Post: HSBC Co. Ltd., PO Box 72677, Kowloon Central Post Office, Kowloon, Hong Kong
    HSBC 24-hour Automated Phonebanking User’s Guide

Investments Services

注文は月曜から金曜の8:00 – 16:00まで、質問は平日の17:30(PremierとIPOは19:00)と土曜の午前も受け付けている。

  • HSBC Premier Investment Phonebanking Services: (852) 2996 6888
  • PowerVantage Investment Phonebanking Services: (852) 2996 6000
  • Express Order Placement Hotline: (852) 2996 6822
  • Securities Investment Phonebanking Services: (852) 2233 3688
  • Unit Trusts Investment Phonebanking Services: (852) 2233 3633
  • IPO Subscription (only available at IPO period): (852) 2269 2120
  • Investment Products Enquiry: (852) 2233 3730

それとアジアマイルのマイレージが溜まったので、それを使っての特典旅行を考えているのだが、先方から電話とE-mail(ともに英語)で連絡が来たのは台湾沖地震直前の去る22日、その後、28日にもE-mail(英語)による連絡が来ている。

はっきりしたことは言えないが、E-mailの場合は電話やFAXと違った迂回経路を通して連絡が取り合えるのではないかと感じた。

ちなみに2003年12月時点でのHSBC香港のE-mailアドレスはdfv.enquiry@hsbc.com.hk、今でも使われていれば、英文レターに書く必要事項や、連絡先FAX番号くらいなら教えてくれるだろう。

私の今の心配は、特典航空券が無事に入手できるかどうかということなのだが、海外口座の方はしばらく放置するしかないと諦めている。

本当に1月中に海底ケーブルが復旧するとすれば、余程のことがなければ、それで構わない、とも思うからだ。

ところで、7月24日の「今日の一言」で紹介した、ヴィクトル・ボコフ(Viktor Bokov)博士の地震予知サイト(Scientific – forecast laboratory of earthquakes)は今回の台湾沖地震を予知できたのだろうか。

とりあえず、中ほどにある”Browse archive”のボタンを押し、出てきた世界地図の下にある”Back”ボタンを押し続け、彼が予知可能だとする、2~3日前の日付を出してみる。

何と台湾にマークが付いているではないか。
これって本当かいな?

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台湾地震損傷の海底ケーブル、完全復旧は1月中旬以降 (2006.12.29 読売新聞)

【台北=石井利尚】 台湾の通信最大手の中華電信(Chunghwa Telecom)は29日、台湾南部で26日に起きたマグニチュード6.7の地震で損傷した海底ケーブルについて、1月2日から4隻の船による修復工事を始め、完全復旧は1月中旬以降になるとの見通しを明らかにした。

The Chunghwa Telecom has contacted cable ship companies for prompt repair. Four cable ships will be dispatched to the outage areas and repair work will begin on Jan. 1, 2007. The recovery is scheduled to be completed around three weeks.

地震後、日本や韓国、中国、台湾、香港から東南アジアにかけての広い地域で、国際電話がつながらなかったり、インターネット接続に障害が出るなどアジア各地のビジネスに影響が及んだ。

中華電信によると、29日現在、米国や日本、中国、シンガポールとの通話はほぼ回復したが、東南アジア向けの通話可能量が普段の約3割にとどまり、つながりにくい状態が続いている。
台湾には、中国、米国、日本、東南アジアとの間を結ぶ6本の海底ケーブルがあり、うち4本が損傷した。

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コメント

  1. PALCOM より:

    全く予期せぬトラブルで驚きました。
    おっしゃるように、これが原因で暴落しなくて助かりました。
    日本は正月休みなのでEMSを出すことも難しく、手の打ちようがなくなるところでした。
    海外投資は、「余裕資金で長期投資を」モットーにすべきことを肝に銘じました。
    相互リンクさせていただきました。

  2. カルロス より:

    >日本は正月休みなのでEMSを出すことも難しく、手の打ちようがなくなるところでした。
    各地の中央郵便局は大丈夫のようです。
    私もアジアマイルの件で手紙で最終確認しようと、今日何時までやってるかと聞いたら、24時間とか言われました。
    正月休みの間に日本を出る飛行機に乗せるかどうかはわかりませんが、受付だけはやってくれるとのことです。
    >相互リンクさせていただきました。
    ありがとうございました。

  3. 海外投資家のA株解禁はいつ?

    2002年から中国市場にもQFII(Qualified Foreign Institutional Investors)制度が施工され、事実上、機関投資家にはA株投資が解禁となりました。

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