朝起きたら一面銀世界であった。
今日、仕事などで外出しなければならない人たちにはご苦労様と申し上げたい。
ところで、今週の東京市場はライブドアショックによる「売り一色」で火・水の2日間で日経平均株価(998407)は926円85銭も下がるパニックを呈した。
木曜日は値ごろ感から一気に反転したものの、金曜日の午後には失速して嫌な気分を漂わせながら引けた。
「日本市場は鉄火場か?」で昨年もやばいかもと書きながら、その予想は見事に大ハズレだったのだが、今年こそマジメにやばいかもしれない。(狼少年か?)
その根拠は、信用取引の買残が膨れ上がっていることだ。
東京証券取引所のデータによれば、1月13日現在で買残が73億7147万株(5兆7662億4400万円)に対して、売残は17億6039万8千株(1兆5931億0500万円)と信用倍率が4.19倍に達している。
これは将来の売り圧力となって近々下げ相場が出現することを意味する。
それに昨年8月以降の上昇相場が一度も調整されることなく一本調子で上げてきたので、どこかで下げ相場の出現は避けられないのと、最近では本屋を覗くと経済コーナーは「株で儲ける本」一色になっていたからで、こういう傾向は危険信号なのだ。
ところで、信用取引をする場合、現物株を代用有価証券(評価額は前営業日の終値の80%)として担保に入れられるが、これが昨年後半のような右肩上がりの相場にあるときは株主優待が期待できる株を担保に、新興市場株式などを信用取引すると、少ない自己資金で2度、3度おいしいとなる。
しかし、それが逆になり始めると、委託保証金の現金比率が少ない場合は・・・
保有株の下落が始まる→追証が怖くなる→信用買い建玉を投売りする→決済損が発生した場合はその穴埋めにさらに株を売るというスパイラルが発生する。
もし、ライブドア株を担保にしている人が予想以上に多かったならば、東証がライブドア株の上場廃止を決断したときは、マネックス証券が1月17日に行なった「ライブドア株式等の代用有価証券の掛目の引き下げ」など問題にならないくらいのインパクトがあるだろう。
ある投資掲示板には「今回ライブドア関連の株券を担保に信用取引していた人達がマネックスに担保価値なしといわれて他の株券を売って追証しなければならならなくなり、日経平均を急降下させたと言われている」との噂もあるので、しばらくは注意が必要かもしれない。
スタンダード・アンド・プアーズは昨日、今年の日本市場について、最近の日本株市場の乱高下は絶好の買い場というレポートを発表しているが、日本株を買いにいくのはライブドア問題による影響が落ち着いてからにした方がよさそうだ。
幸いにして今年は、年初までには大方のポジションを解消していたので、しばらくは様子を見ながら「空売り」を中心にやってみたいと思う。
実のところ、CSK(9719)の「空売り」で少し小遣い稼ぎができ、「勝って兜の緒を締めよ(Learn to live with victory.)」という心境なのだが・・・
*****************************************
売買単位で全市場の3割超に=上場廃止への不安広がる-ライブドア株 (2006.1.21 時事通信)ライブドアの株式数が全市場で流通する株(単元株ベース)の3割超を占めていることが20日分かった。
株式分割による投資単位の極端な引き下げで、多くの個人投資家が同株の取引に参加している。同社が上場廃止に至った場合、相場にどこまで影響を与えるのか不安が急速に広がっている。
単元株は証券取引所での最低売買単位となる。1株を1単元株としているライブドアの発行済み株式総数は約10億5000万株。これに対し、東証の売買システムの処理能力は注文で900万件、取引で450万件だ。取引成立件数が一気に膨らめば、売買システムに支障を来しかねない。
東京、大阪など全国の5証券取引所が昨年6月にまとめた2004年度の株式分布調査によると、取引所での売買単位となる単元株ベースでは、ライブドア株は株式分割の影響で市場全体の約34%を占めた。
2003年度は0.05%に過ぎず、東証は「1年間で30%以上も比率が伸びるのは異常。過去に事例はない」としている。
**************************************
コメント
1月から調子がよさそうですね。
私は昨年の12月にカラ売りの踏み上げを喰らったので、1月は恐くて売りポジションを大きくできませんでした。
でも、新年早々のささやかな評価益をみて喜んでます。
お互いがんばりましょう。
>新年早々のささやかな評価益をみて喜んでます。
hideさんも利益が出ていますか?
ひねくれ者なんですかね、お互い(笑)
まあ、調子に乗ってはしごを踏み外すことのないよう頑張りましょう。