楽天100敗説は本当に覆るか?

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クリネックス・スタジアム・宮城

劇的な開幕戦の勝利の余韻も冷めぬうちに、新生球団の東北楽天ゴールデンイーグルスが大苦戦を強いられている。

第2戦は屈辱的な26-0という大差で負け、舞台を福岡に移してのソフトバンク・ホークス第1戦は先制点もつかの間の逆転負け、そして今夜も逆転負けと早くも開幕前に言われていた「シーズン100敗説」が現実になろうとしている。

全67選手の平均年齢は29.8歳、チームを戦力外、または構想外となった「寄せ集め集団」との評価がその根拠であるが、楽天を応援すると言った東北出身の友人の話によれば、計算できるのは開幕戦で勝利投手となった岩隅久志投手だけで、あとは2軍並みの実力しかなさそうだ、とのことだ。

おそらく今年はセリーグとの交流戦まで話題を持たせればいいところだろう。
でも、せっかくだから15年前に流行った映画「メジャーリーグ(Major League)」の主役、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)のように、瓢箪から駒の活躍も見たいところだ。

かの映画はチャーリー・シーン(Charles Sheen)が主演したものだが、この数年後に万年お荷物球団と言われたインディアンスが現実に常勝球団となってしまったのだ。(Year-by-year Results)
いつかは楽天にもそういう夢を見せて欲しいものだ。

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引き寄せた歴史的1勝 総立ちで船出見守るファン (2005.3.26 スポーツナビ)

寄せ集めの新球団誕生から4カ月で迎えた26日の開幕戦。
「今日だけは負けられない」との思いが歴史的な勝利を引き寄せた。
楽天イーグルスの選手たちは互いに活躍をたたえて肩をたたき合い、船出を見守ったファンは総立ちで歓声を上げた。

楽天史上初の勝ち星を手にしたエースの目には光るものが。
「みんなの力で勝ちたいという思いでマウンドに上がった」。初戦を投げ抜き、重圧から解放された岩隈久志投手。インタビューを終えると帽子を脱ぎ、スタンドのファンに「ありがとう」と何度も繰り返した。

楽天のチャンス到来は3回表。川口憲史外野手の二塁打で先制点が決まると、川口外野手はベンチに向かって両手を高く上げ、高校球児のようなガッツポーズ。

楽天ファンが陣取った三塁側は8回から約500人が立ち上がり勝利が決まると飛び上がって抱き合った。
三木谷浩史オーナーは「これ以上ないスタートだ」とグラウンドに駆けつけ、ファンと一緒に万歳三唱。
田尾安志監督がスタンドに向い帽子を振ると、大きな拍手が起こった。

仙台市青葉区の公務員佐藤幸代さん(26)は「勝てると思っていなかった。終わった瞬間ゾクゾクした」と目を潤ませた。

時折雪が吹き付ける寒い一日となった本拠地仙台市。
中心部の商店街では地元デパートが用意したテレビの前で多くの買い物客が足を止め、祈るように手を合わせる姿も見られた。

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