献血できる人はいるのかな?

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エッフェル塔

先月の1日、私は吉野家の牛丼復活に関して、「狂牛病の恐怖は消えたのか?」というコラムを書いた。
私は1998年以来、Newsweek Japanを定期購読しているが、はっきり言って「狂牛病」に関しては今更どんな対策を講じても気休めにしか過ぎないというのが正直なところだ。


なぜなら、グローバリゼーションの世界において、1990年代に英国で発生した「狂牛病」が日本と全く関係ないなんて思わないし、第一、日本人は当時の方が今よりさかんに欧州旅行へ行き、たくさんの牛肉料理を食べていたのだ。
もちろんビジネスマンの出張や海外駐在員が多かったのは言うまでもない。

さて、下記の記事だが、ヤコブ病の感染の危険性があるから、1980年から1996年まで英仏滞在経験(観光旅行を含む)があれば献血ができない、ということだ。
私は1986年1994年の欧州旅行の訪問地がこれに引っかかるので献血はできないということらしい。

それでは今まで献血した人はどうなるのだろうか?
実は私も献血したことがあるのだが問題はないのだろうか?
かれこれ何年も前の話だが・・・

しかも最近では献血する人が少ないらしく、大きなターミナル駅ではスタッフが毎週末のように献血車の前で「お願い」コールを繰り返している。
たぶん今でも様々な制限があってできない人が多いからだろう。

そして、今回の制限、安全のためとはいえ、これだと善意があっても献血できる人はおそろしく減るかもしれない。
なぜならこの時期に英仏へ行った人は溢れるほどいそうだからだ。

ヤコブ病感染問題 1980~1996年「英仏滞在」献血制限 (2005.3.8 読売新聞)

英国に約1か月滞在していた男性が、BSE(牛海綿状脳症)感染牛を食べて発症する「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)」に感染していた問題で、この男性が英国滞在後の1990年前半、フランスにも3日間滞在していたことが7日、厚生労働省の専門家委員会の調査で分かった。

同省は1980~1996年の間、英、仏両国のいずれかに1日でも滞在した人について献血を制限する。

専門委によると、男性は英国に24日間滞在した後、渡仏していた。
英国では、特定危険部位である骨ごと砕いた牛肉を使ったハンバーガーやパイ類を食べていたことが分かったが、仏国での食事は追跡不能だった。

フランスではこれまでにvCJD感染者が9人出ている。

しかし、BSE牛の数はフランスより英国の方が多く、英国では骨ごと砕いた牛肉が1996年3月まで使用され続けていたこと、さらに、医療行為に伴う感染の可能性がほぼないことなどから、専門委は「感染経路の厳密な特定は困難だが、英国滞在中に感染した可能性が強まった」としている。

一方、厚労省は7日、今年1月以降に英、仏、イタリアなど欧州15か国に滞在した人に対する献血制限について、感染リスクが低くなったとして解除することを決めた。

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