不審者に自宅を急襲されたバレンタインデーの夜

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レッドカードを出す女性

2023年2月9日付でマスコミ各社が「臓器無許可あっせん疑い 初立件、NPO理事逮捕 警視庁、法人も書類送検へ ベラルーシで肝臓移植」(産経)などと報じたときから、この事件に関係した患者たちも取材の対象となることが増えてきた。

2022年8月9日付の神奈川新聞で「無許可で臓器移植あっせん 昨年渡航した藤沢の男性が証言」とあるように、元より、実名で告発をしてきた小沢さんは、ある程度の取材のオファーは織り込み済みなのだろうが、少なくとも私の場合は、以前から交流のある読売新聞の記者と、ブログ経由の読者以外は想定していなかった。

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ところが、去る2月14日、私が夕食を自宅で取り、会津旅行のときの写真を整理しようとパソコンに向かったときに、自宅のドアホンが鳴った。

夜の8時過ぎに誰が何の用だ?
近所の人が緊急のことで、私の自宅に来たのかと思ったが、そうではなかった。

ドアホンの向こうに映るマスク姿の男、マスコミの記者と名乗ったが、そんな肩書を信用するほど私は自信家ではない。
第一、ご時世だとか多くの日本人は言うのだろうが、私の定義では、ほとんど人通りのない夜道のマスク姿は、真の病人か犯罪者(予備軍)だ。

私の住所をどうやって知ったのかという問いに彼は、「いろいろと調べて」と口を濁した。
私はますますゾッとした。

私は、自分の個人情報が各企業に完全に守られているなどと思わないが、正規の方法で調べたのならそう言えばいいだろう。
2023年2月21日付の週刊SPAに「『ルフィ』強盗事件にも関与?闇名簿の実態。カネ欲しさに金融マンが情報を流すことも」とあるように、今や金次第で個人情報などタダ漏れだからだ。

おまけに、フェイスブックであらかじめメッセージをしたと言ったので、フィルタを解除して確認した。
ドアホン越しに名乗った名前(本名)ではなかった。

彼は「ダミーネームを使ってまして・・・」と言い訳した。
もちろん、私の友人の中にもニックネームを使っている人はいるが、彼らはそれでアイデンティティを確立し、投稿や交流も行っているから、一概に本名でないからと警戒することはしない。

しかしだ・・・
プロフィールの写真も略歴も書かれてなく、おまけに友人ゼロ、投稿ゼロ・・・
こんな輩からのメッセージを信用し、これに返信する人の顔が見てみたいものだ。

私の警戒感は最高潮に達した。
こいつはホントにマスコミの記者なのか。
老人宅を狙う押し込み強盗に変身しないとも限らない不審者ぶりだ。
私は、iPhoneを握りしめ、自宅の敷地内に踏み込んだらいつでも警察に通報できるように準備した。

そのうち彼は私にコンタクトを取るのを諦め、名刺だけポストに入れさせてくれと言ってきた。
どうやら押し込み強盗ではなかったようだが、その日の夜は、ポストに入れたと言う名刺も見つからなかった。

私は、翌朝になって、彼が名乗った共同通信にメールし、実在確認と謝罪を求めた。
驚くことに、彼本人から謝罪メールが来たが、頓珍漢なことも書かれていて、今の時代にSNSの使い方も知らないのだろうかと思った。

共同通信と言えば、思い出したことがある。
今回の事件で逮捕された菊池仁達氏と、中央アジアにいたとき彼は私にこう言った。
「10数年前に取材を受けたとき、あいつら(共同通信)はオフレコと言ったこともすべて書きやがった。」

私は全く知らなかったのだが、友人曰く、マスコミの記者が取材先の自宅を急襲することを「夜討ち朝駆け(夜遅くや早朝に取材先へ出かけ、半ば強引に取材すること。)」と言うらしい。

私はふざけやがってと毒づいた。
未だに夜討ち朝駆けなどという昭和流の取材、SNSの使い方もわからない、そういう体質の会社なのだろう。
もちろん、今回のことで、今後も共同通信の取材は一切応じるつもりはない。

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