昨年来、本屋の店頭には株投資の本がずらりと並んでいる。
まるでITバブル崩壊前の2000年初頭を思い出さずにはいられないほどで、ちょっと頑張れば1000万円単位の資産が簡単にできるような錯覚に囚われることもある。
また、それらの本の中には、著者の成功体験談的なものも多く、今からそれを真似したところで、うまくいくとは限らない。
むしろ失敗することの方が多いので注意が必要だ。
話は変わるが、最近になって私の知り合いの女性が「株をやりたい」という相談をしてきた。
かつて私が「ヤフー株投資5年で金持ちになって会社をやめる」という夢物語を語っていたときは、あまり関心がなかったようなのに、突然そんなことを言い出したから冗談かと思っていたら、どうやら本気な様子。
初心者用の本を買ったりしてやる気になっているのだが、どこの証券会社に口座を開いたらいいかという段階で迷っているようなので、携帯電話でトレードできる証券会社の資料を片っ端から取り寄せ、ついでに証券広報センターで女性向けのセミナーをやってるから参加して、基礎的な証券用語や会社四季報の見方、チャートの見方などを教えてもらえ、と言っておいた。
私が教えてもいいのだが、全くの素人だから最初はきちんとしたレッスンを受けた方がいいと思ったからだ。
何がきっかけで彼女がそんなことを言い出したのかはわからないが、とにかくやる気になっているようなので、しばらく様子見というところか。
とりあえず好きにやらせてみて、成功すればよし、逆に失敗したとき、やっぱりやめた、となるか、いい勉強になったと思うかで、長続きするかどうかが決まるだろう。
もし、うまくいけば案外と株式投資というのは女性の方が勘良くできるという説もあり、逆に私が投資銘柄のヒントをもらえるのではないかという期待もできそうだ。
今の日本市場は典型的なカジノ相場、男はとかく会社のファンダメンタルズ(財務内容)だとか、チャートの理論とか言って失敗することが多そうなので、素直な女性の勘の方に分があるような気もするからだ。
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