日本から海外旅行へ行くときに、旅行会社又は空港渡しで予約済みの航空券が手渡され、それをチェックインカウンターで搭乗券に引き換えるというのが一般的だ。
昔は、その航空券もペラペラのものだったのが、ここ数年は硬券になったことは記憶に新しいところだ。
記事にあるe-ticketというのは要するに、航空券の発券自体をやめようというものだ。
2001年の台湾旅行のときはノースウェスト航空(NW)がe-ticketを送るといっていたので、どんなものか興味津々で期待していたのだが、単にe-ticketと印刷された搭乗券の引換券が送られてきて、友人とバカにして笑っていたものだが、2003年の香港・オーストラリア旅行のときにカンタス航空(QF)の国内線を予約したときは、e-mailで予約確認証が送られてきて、搭乗のときはそれを見せただけで手続きが完了したのだ。
私は万が一のことを考えてそれをわざわざプリンターで印刷して持って行ったのだが、本当ならそれすら必要なかったのかもしれない。
なぜなら、オーストラリアの観光ビザも、現在はETASという電子プログラムで申請が完了していて、入国審査では念のために持参した控えを係官は見ようともしなかったからだ。
ただ、私はe-ticketなるものが普及するのはせいぜい経済協力開発機構(OECD= Organisation for Economic Co-Operation and Development)加盟国の話であって、ほかの国は2007年度末などとても無理だろうと思っている。
そもそも機械文明が信用に足るのは、私に言わせれば、世界中で日本とシンガポールくらいなものだ。
ほかの国はアメリカやオーストラリアだって不安なのだ。
なぜかって?
もし、あなたが私の旅行記のシドニー編を読んで、これが一部の出来事だと思えるなら私の不安は杞憂に過ぎない。
日本では一般的な公共料金の口座自動引き落とし、これがアメリカでさえ普及していない理由を私は聞いたことがある。
彼らは口座自動引き落としというシステムを信用していないと・・・
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航空券、2007年度末までに電子チケットに・・・紙は廃止 (2004.6.12 読売新聞)【シンガポール=深沢淳一】世界の航空会社から紙の航空券がなくなる-。国際航空運送協会(IATA=International Air Transport Association)に加盟する日本など世界136か国の航空会社275社は、紙に印刷する従来の航空券を2007年末までに廃止し、IT(情報技術)を駆使した「電子チケット(eチケット)」の導入を目指すことを決めた。(100% e-ticketing by 2007 To Simplify the Business)
シンガポールでこのほど開かれたIATA年次総会で合意した。
航空会社は業務の効率化が図れるうえ、利用客もチェックイン時にパスポートを見せるなどして本人であることを証明するだけでよくなり、航空券紛失などのわずらわしさから開放される。
IATAによると、現在、世界で年間約3億枚の航空券が発券されているが、eチケット化されれば30億ドル(約3300億円)のコスト削減につながる。
すでに、アメリカの国内線では全面電子化に向けた取り組みが進められているが、世界全体の普及率は12%しかなく、完全に移行するには「経営規模が小さい航空会社を支援する必要がある」(日本航空システムの兼子勲会長兼社長)などの課題も残されている。*************************
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