2022年11月に行った「大人の休日倶楽部パスの旅」の2日目(27日)は、函館本線の山線乗車の旅である。
実のところ、このルートは、2014年9月の鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅で、今はなき寝台特急「北斗星号」と、臨時のイベント列車「SLニセコ号」で乗ったところでもある。
今回は長万部から札幌まで普通列車を乗り継いで行こうというプランである。
函館朝市どんぶり横丁
ホテルパコ函館をチェックアウトした私は函館駅まで歩いて行くことにした。
函館駅方面へ行く市電かバスがあれば途中で乗ろうとも思ったのだが、あいにくと遭遇しなかったので、そのまま駅まで行ってしまった。
朝食は函館朝市で取ろうと思っていたので、駅前を通り抜けて目的地へと向かった。
日曜日の朝なので朝市は観光客で溢れかえっており、人気のありそうな店は長蛇の列だった。
泊まったホテルでは「ほっかいどう応援クーポン」が1,000円分もらえたので、朝市でありがたく使わせていただく。
昨夜の間に無理して函館まで来た理由は、全国旅行支援が都道府県単位の付与であることも挙げられる。
特急「北斗7号」(函館 10:05-11:33 長万部)
長万部から函館本線の山線で札幌まで行くには、函館発10時5分の特急「北斗7号」か10時45分発の特急「北斗9号」あるいは、8時17分発の普通列車に乗る必要がある。
青春18きっぷと違って「大人の休日倶楽部パス」は特急に乗れるので、「北斗7号」でも「北斗9号」でも良かったのだが、ちょうど27日は山線を経由する臨時特急「ニセコ号」と長万部(着:11時27分、発:11時43分)で交換するので、その写真を撮れる方を選んだのである。
長万部駅
函館本線の山線と海線が分かれる長万部駅、私はここから13時29分発の倶知安行きまで待たないといけないので、ランチ休憩を取ることにした。
臨時特急「ニセコ号」を撮影
札幌発7時56分の臨時特急「ニセコ号」が長万部に到着するのは11時27分、ここで43分まで停車するので、その間に写真を撮ることができる。
この列車は、ノースレインボーエクスプレスで運転されているのだが、それも2023年の春をもって運行を終了するとのアナウンスがJR北海道からされた。(2022年9月29日~「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーン第3弾~ノースレインボーエクスプレスのメモリアル運転を紹介します!)
かつては長い客車列車が発着した長万部駅も今ではご覧のとおり、山線経由の臨時特急もいつまで運行されるのだろうか。
ランチ@かにめし本舗かなや
長万部駅の周辺で食事を取ろうと思っても、あるのは「かにめし本舗かなや」ぐらいなもので、寂しい限りだ。
2014年9月の鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅と2016年6月の大人の休日倶楽部パスで行く北海道・東北の旅のときは、長万部名物の「かにめし」弁当を予約販売(東室蘭に到着するまでに車内アテンダントに注文すれば、長万部を出発した後に座席まで弁当を届けてくれるサービス)があったのだが、今ではそういったサービスもなくなってしまったようだ。
私が頼んだのは「かにめしセット」、店内は満席で、そういった意味では早い列車で来て正解だった。
ところで、インドネシア人のグループがいたのだが、彼女たちは北海道で働いている人たちなのだろうか。
それとも観光で来ているのだろうか。
倶知安行き普通列車に乗るまで
ランチを終えて駅に戻ると、すでに長万部から出発する列車を待つ人で待合室はいっぱいだった。
13時10分に出札が始まるというアナウンスがあり、一両で運行されるとあったので、私も早めに行列に並ぶことにした。
長万部から小樽方面へ行く列車は1日4本、北海道新幹線の延伸に伴って、並行在来線が廃止になるとの報道があってから、大人の休日倶楽部パスや青春18きっぷが使えるシーズンの昼間の列車は、出札口に行列ができるほど人が乗るようになったのだろう。
これは青春18きっぷのユーザー向けの時刻表だろうか。
どこに向かうにも厳しい選択を迫られそうな感じだ。
跨線橋から見える駅のホーム、北海道の入口が函館(青函連絡船)だった頃は、長大な客車列車が何本も行き来していたことだろう。
北海道新幹線の延伸に伴って並行在来線がなくなれば、「黒松内、ニセコ、倶知安、小樽方面」の表示もなくなるのだろう。
倶知安行き普通列車(長万部 13:29-15:02 倶知安)
一両での運行なので、長万部駅で座席は8割がた埋まっている。
大人の休日倶楽部パスや青春18きっぷが使えるシーズンは、さすがにボックスシートを一人で占領などということはできない。
長万部駅の次は二股駅、ここで乗り降りした人はいない。
今でもニセコバス(長万部線)が長万部と二股、黒松内、熱郛との間は、一日1往復(日曜・祝日除く)あるので、函館本線の廃線後はそれが数往復に増えるのだろう。
黒松内駅は、27日に走った臨時特急「ニセコ号」も停車(11時7分)したが、かつて山線を優等列車が走っていた頃は、それらの優等列車の停車駅でもあった。
熱郛駅、ここでも乗降客はゼロ、長万部駅から倶知安駅までの間で乗客の入れ替えがあるのだろうか。(笑)
目名駅、ここは2014年9月の鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅でも撮った駅舎だ。
蘭越駅、ここからは小樽や札幌への通勤、通学圏内になるのか、当駅始発の列車が快速「ニセコライナー号」(6時16分発)を含めて3本(8時40分発、11時3分発)ある。
ここで、私の座っているボックス席にいる男性たちも、私と同じ乗り鉄だとわかった。
それも大人の休日倶楽部パスを持った旅行者で、お互いが初対面だということもわかって、何だか奇妙な親近感を抱いたのだった。
昆布駅、この駅には跨線橋を渡ってすぐのところに蘭越町交流促進センター幽泉閣という施設がある。
2014年9月に通ったときは、驚くべきことに、ここで数人の外国人旅行者が下りたのだ。
私は、彼らが蘭越で乗ってきたことにも驚いたが、いくらニセコが近いとはいえ、地元の人しか知らないようなところで下りるとは思わなかったのだ。
そして、この駅も臨時特急「ニセコ号」の停車駅(10時29分)である。
ニセコ駅、2014年9月に来たときはここが主目的の一つだったのだが、今回は通過するだけだ。
北海道新幹線が延伸したら、この駅もなくなるわけだが、訪日外国人の間で大人気のニセコに列車が来なくなって、ここへのアクセスは倶知安駅か新千歳空港からバスになるのだろうか。
比羅夫駅、ここは車内アナウンスでもここで下りずに倶知安へ行けと言われるように、駅から公共交通機関で観光地へのアクセスができないらしい。
それでもかなりの乗降客がいたが、駅周辺に何かあるのだろうか。
倶知安駅にはほぼ定刻通りに到着、私たちのボックス席にいた面々も小樽行きの列車に乗り換える。
小樽行き普通列車(倶知安 15:17-16:27 小樽)
倶知安駅から小樽駅までは2両編成の普通列車なので、多少は席に余裕があるが、それでもガラガラというわけではない。
それゆえ、ここからは各駅ごとに立ち上がって写真を撮ることはできそうもないので、落ち着いて座ったままでいることにした。
ニセコ駅から倶知安駅までの景色を見ると、すでに雪模様で、スキーシーズンの到来を告げている。
余市駅に着いたのは16時3分、この時間帯になるとかなり周囲も暗くなっている。
ここでは相当数の乗降客がいるので、マジメにここを廃駅にして大丈夫なのかと思う。
快速「エアポート172号」(小樽 16:32-17:06 札幌)
小樽から札幌までは快速「エアポート172号」に乗って行く。
ここから新千歳空港までの区間は、北海道の中で最も列車が混雑している区間だろう。
小樽まで来れば、時刻表をあまり気にしないで列車に乗れる。(笑)
しかしながら、発車間際の乗車では座るところがなく、しばらくは立っていないといけないようだ。
小樽から札幌まで約30分、長万部から3本の列車を乗り継いでの3時間半の旅路は、ようやく終わりを告げる。
長万部から同道した乗り鉄の方々とは余市と小樽で別れを告げた。
彼らも札幌で泊まると言っていたが、翌日は別々の旅路を楽しむようだ。
そう、私も透析くんがなければそうできるのだが、現実は2泊3日の旅行が限界なのだ。
札幌オフ会@居酒屋 瑠玖&魚平
27日の夜はまことさんとの札幌オフだ。
場所は「居酒屋 瑠玖&魚平」というところで、私の泊っているドーミーイン札幌ANNEXからすぐ近くだ。
私とまことさんは、2015年3月の投資戦略フェアで知り合って以来、国内オフとしては、2015年11月の大人の休日倶楽部パスで行く東北の旅(青森オフ)、2017年11月の北海道・東北グルメ旅行(札幌オフ)、2018年6-7月の大人の休日倶楽部パスで行く新潟・東北・北海道の旅(夕張へのエクスカーションなど)とご一緒して、2019年10月の神戸オフ、そして、前回は、2021年9月の北海道旅行(増毛へのエクスカーションなど)という感じでお会いしてきた。
一方、海外でも2018年9月のアジア4か国の途上でバンコクオフ(9/19、9/24)、そして、2019年2月のタイ・香港旅行ではタイでの5泊6日を同道したのだ。
最近は札幌へ来るたびに彼とのオフ会をセッティングしてもらっているのだが、それもいつまで続くことだろうか。
ところで、私がアルコールがほとんど飲めないということで、飲み放題にはしなかったようなのだが、ソフトドリンクでも2~3杯飲むと、飲み放題の方が得になることが多いのだろうか。
会計は1人当たり3,000円程度、奇しくもホテルでもらった「ほっかいどう応援クーポン」が3,000円分あったので、それを充当することができた。
何だかんだ言ってもお役に立ってますね~全国旅行支援(笑)
ドーミーイン札幌ANNEX
ドーミーイン札幌ANNEX、ここが27日の私の宿泊先だ。
ここは目の前にコンビニがあるので、ちょっと軽食を食べたいときには便利なところだ。
大浴場は夜通しやっているので、誰もいない深夜帯に来ると空間を独り占めでできる。
なぜか夜中の3時に目が覚めた私は、大浴場に行ってみることに・・・・
当然のごとく私一人だけの空間だった。
こんな時間に風呂なんか行ったら、翌朝、ちゃんと起きられるだろうか。(笑)
2022年11月 大人の休日倶楽部パスの旅のトピックス
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