カタールの復活王(The comeback kings of Qatar)と呼ばれた男たち

12月1日の22時（日本時間2日4時）から始まったワールドカップ・グループリーグEの第3戦、日本対スペインのゲームで、日本が何と強豪スペインに逆転勝ち、決勝トーナメント（Round16）へ1位通過という快挙を成し遂げた。

いやはや驚きの一言だろう。

日本代表が欧州の強豪相手に2勝して、グループリーグを1位で突破するなど誰が想像しただろうか。

私は、グループリーグの組み合わせが発表されたとき、正直言って、3戦全敗もあり得るのではないかと思っていた。

日本がドイツに勝ち、おおお～と思った後、次戦のコスタリカ戦に敗れたとき、おお、ここまでが限界だな～善戦及ばずか～と思った。

それが何と何と・・・スペインにも2対1で逆転勝ち、BBC Japanは「【2022年サッカーW杯】『日本を侮れば痛い目に』が今大会の最大の教訓」（英文記事：‘Comeback kings Japan cannot be underestimated’）と報じた。

初戦において見事な挽回でドイツを破った日本は、続くコスタリカ戦ではあえなく敗退。ベスト16入りは望み薄で、ドイツに勝ったのはまぐれかと思わせた。

Japan’s brilliant recovery to beat Germany in their first game of the tournament had felt like a freak result when they followed it up with a limp defeat by Costa Rica that left them as outsiders to reach the last 16.

しかし、森保一監督率いるチームは1日夜（日本時間2日朝）、初戦で衝撃的な勝利を収めたハリファ国際スタジアムに戻ると、スペインを相手に再び見事な戦いを展開。グループEを予想外の1位で勝ち抜いた。

But, back at Khalifa International Stadium, also the scene of that stunning opening victory, Hajime Moriyasu’s side staged a brilliant repeat performance against Spain to emerge as unlikely winners of Group E.

W杯史上、前半にリードを許しながら後半で逆転する試合内容で同一大会において2勝を挙げたのは、日本で3チーム目だ。1938年大会のブラジルと、1970年大会の西ドイツ（当時）以来のことで、日本は印象深い形でそれを実現した。

They became only the third team in World Cup history to be losing at half-time and come back to win two matches at the same tournament – after Brazil in 1938 and West Germany in 1970 – and did so in memorable style.

決勝トーナメントの最初の関門はクロアチア、BBC Japanの記事はこう締めくくっている。

「順位的な新たな景色はベスト8だが、世界という舞台で戦って行けるという、違った新しい景色を選手たちは見せてくれていると思う。最後、ベスト8以上の新たな記録をつかみ取りたいと思う」

“Thanks to them, we were able to make it through this difficult match. I’m happy I was able to deliver the victory to everyone and, in terms of a finish, the new aim for us is the last eight.

“The players are showing us a different and new view of being able to fight on the world stage and we would like to set a new record of the quarter-finals or better.”

それが日本代表の次の目標だ。クロアチア戦でたとえリードされても、彼らがそのまま諦めたりしないことは、もう誰もが知っている。

That is their next target, and even if they go behind against Croatia, you know they won’t give up.

そう、サッカーの日本代表が世界を相手に戦えることを証明したのが今回のワールドカップと言えるだろう。