10月末の「ハロウィンに株を買え」の格言は今でも有効なのだろうか。
中長期目線で買い仕込むにはグッドタイミングだとは良く言われるが、川合式デイトレードの場合は必ずしもそうならないこともある。
ただ、偶然にも10月31日のトレードは「急騰傍受ツール(買い推奨)」が有効に働いて、利益をゲットすることができたので、やっぱり格言も生きていたと言えるかもしれない。
居合抜き1分トレード
10月31日は、28日の日経平均先物夜間取引の終値が、27,570円と前日比20円高と、小幅なプラスで終わったのに対し、米国市場は、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)が、32,861.80ドルと27日の終値に比べて828.52ドル高、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)は、11,102.45ポイントと27日の終値に比べて309.78ポイント高となり、日本市場はハロウィンの格言も相俟って、爆上げが見込まれる展開となった。
「居合抜き1分トレード」というのは、2022年4月4日付で掲載した「東証市場再編初日も好スタートのデイトレ」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証プライム市場(旧1部)銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
日本ゼオン~寄り天で下落し損切
日本ゼオン(コード:4205)は「居合抜きツール」の形状が買いでいけることを示唆していたことからGOサインを出したものだ。
ところが、前日比で高く寄り付き過ぎてしまったことで、寄り天から下落、何も良いところなしに損切の憂き目に遭った。
また、後場の崩落は、取引時間中に「ゼオン、今期経常を7%下方修正」と報じられたことが原因のようで、これに巻き込まれなくて良かったと言えるだろうか。
ダブル・スコープ~危なげなく1%利確
ダブル・スコープ(コード:6619)は、古の「居合抜きツール」の常設銘柄なのだが、一時期の低迷を抜け出して、このところ活況銘柄の一つになっている。
ただ、値動きが荒く、まるで新興市場株のような動きを見せることもあるので、注意が必要だ。
31日は、寄り付き(1,924円)からあっという間に1%利確ライン(1,944円)に到達、その後は乱高下が続いたので、この銘柄はまさに「居合抜き1分トレード」向きと言えるだろう。
新興市場株のトレード
10月31日の東証マザーズ指数の値動きは、寄り付きから下落トレンドだったので、どちらかというと「トルネード1%ツール(空売り推奨)に目線を移してトレードしたほうが良かったようだが、私は皮肉にも「急騰傍受ツール(買い推奨)」の銘柄で勝ちを掴むことができた。
私が「急騰傍受ツール(買い推奨)」の銘柄でうまく勝てた要因の一つは、自分が決めたルールに忠実にやったことが挙げられるだろう。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
トルネード1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
田中化学研究所~二度のトレードで手堅く連勝
田中化学研究所(コード:4080)に関して「急騰傍受ツール(買い推奨)」のシグナルが出たのは9時26分だった。
このとき、株価は1,906円、前日出来高比33.91倍、前日5MA比が13.9%であり、また、28日に発表された決算が「田中化研、今期経常を一転黒字に上方修正」であったため、株価の上昇余地は十分にあるように思えた。
私は株価が一時的な調整を経て反騰し出したときを狙って買いを入れ、首尾よく利確することができた。
アドテックプラズマテクノロジー~急騰サインで首尾よく利確
アドテックプラズマテクノロジー(コード:6668)に関して「急騰傍受ツール(買い推奨)」のシグナルが出たのは9時31分だった。
このとき、株価は1,517円、前日出来高比19.26倍、前日5MA比が7.1%であり、買いでいくにはほぼ理想形であった。
建値は1,529円、10時台前半に一時的に株価が下落して冷や汗ものだったが、その後は順調に上昇トレンドを描き、首尾よく利確することができた。
新興市場の地合いが悪い中での「買い」での利確、手堅く1%狙いでやったことが良かったように思える。
いよいよ残り2か月、気を引き締めて頑張っていこうと思う。
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