日本のホテルではマスク着用が義務化されるのか

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羽田国際空港

2022年7月14日付のNHK News WEBは「コロナ感染疑い 対策応じなければ宿泊拒否も可能に 厚労省方針」という記事を報じた。

宿泊施設の従業員を守るという法の趣旨は理解できなくはないが、強固なマスク真理帝国であるニッポンは、法を曲解(正当な忌避理由を述べても)させて、すべてのシチュエーションで「マスク、マスク、何でできないんだ、マスク、マスク」となることが火を見るよりも明らかだから、皮膚炎を患って以降、長時間のマスクを着用できない私としては大きな懸念を抱かざるを得ない。

そして、旅館業法がそのように改正されれば、飲食業やほかの施設も「マスク、マスク、何でできないんだ、マスク、マスク」と全国に波及するのも時間の問題となるだろう。

日本人よ!いつまでマスク(mass苦)すれば気が済むんだ?

賀茂御祖神社(下鴨神社)

コロナ禍がまん延して3年目の夏を迎えても日本の光景は相変わらずだった。

まるで、そうしなければいけないかのように、日本人は酷暑の屋外でさえマスク(mass苦)をしていた。
もはや、私に言わせれば、マスクはmass(大衆)苦としか言えないのだが、多くの人はニコニコしながらマスクをしている。

法的義務があるわけではない。
それどころか、岸田首相ら為政者たちは、屋外ではむしろ外せと言っている。

呆れたように、2022年6月27日付のJapan Timesは「Despite official nudges, Japanese still not unmasking outside(公式の呼びかけにもかかわらず、屋外でマスクをし続ける日本人)」という記事を配信した。

それで日本人が屋外でマスクを外そうとしたのか?
答えはノーだ。
多くの日本人にとって、マスクは信仰であり、それを付けることによって自分が疫病から守られると信じているのだから、彼らが永遠にマスクを外すことはないだろう。

旅館業法の見直しに係る検討会

モクシー京都二条

加藤勝信厚生労働大臣の諮問機関の一つに「旅館業法の見直しに係る検討会」がある。

この中の、2022年(令和4年)7月14日に開催された「第7回旅館業法の見直しに係る検討会 資料」で、「旅館業の制度の見直しの方向性について」概要(案)にはこう書かれている。

感染症まん延防止の観点からの宿泊拒否事由の明確化、差別防止の更なる徹底

感染症まん延防止の観点からの宿泊拒否事由の明確化(1及び3はパンデミック等の際にのみ発動)

  1. 発熱等の感染症(感染症法に規定する1類感染症、2類感染症、新型インフルエンザ等感染症、新感染症、指定感染症に限る)の症状を呈する者を直ちに宿泊拒否できるようにはしないが、これらの者には、旅館業の営業者から、医療機関の受診や関係機関との連絡・相談、旅館・ホテル滞在中の感染対策として厚生労働大臣が定めるものを要請できるようにし、正当な理由(注)なく応じない場合は宿泊拒否を可能とする。
    (注)医療機関が診療時間外であるとき、がん等で発熱していると想定されるとき等を想定

  2. 第5条第1号について「1類感染症、2類感染症、新型インフルエンザ等感染症、新感染症、指定感染症の患者」と規定する。

  3. 1のほか、旅館業の営業者は宿泊客に対して、必要な感染対策として厚生労働大臣が定めるものを要請することができるようにし、正当な理由なく応じない場合は宿泊拒否を可能とする。

冒頭のNHK NEWS WEBが伝えたのは、ピンクの色付きの部分だ。

マスクをしなければホテルには泊めないと言っているのと同じで、大日本マスク真理帝国下においては、正当な理由云々を申し立ててもシカトされるのは火を見るよりも明らかだ。

9月13日付のNHK News WEBでは、「旅館業法改正案 ハンセン病元患者団体など 見直し求める意見書」ということが報じられているが、一方では、厚生労働省のページにある「マスク等の着用が困難な状態にある発達障害のある方等への理解について」については、旅館業法の改正談義では見向きもされていないようだ。

日本で大多数を占める忖度マスク民は、旅館業法が改正されようが何も気にしないのだろうが、要請というのが強制というのに変わったここ2~3年の歴史を見れば、世界に逆行する「マスク、マスク、何でできないんだ、マスク、マスク」の復活に繋がるのは火を見るよりも明らかなのだ。

国土交通省が訪日外国人に強制するマスク

Singapore Changi Airport

国土交通省は、強固なマスク真理帝国を維持するために、「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」を策上し、

旅行業者がツアーの企画・販売を行う場合

旅行業者は、ツアー商品の予約・販売時に、ツアー参加者に対して以下の内容を説明し、同意を得ること。

  • 日本での滞在期間中を通じて、基本的な感染防止対策(①マスク着用、②手指消毒、③3密(密閉・密集・密接)の回避)を徹底する必要があること。
  • 感染防止対策の実施が不十分であると添乗員が判断した場合等には、添乗員の指示に従う必要があること。

と書かれている。

現行法では「お願い」に留まるマスク着用を、訪日外国人には半ば強制する内容に、私は驚いている。

観光庁の訪日外客数の動向によれば、外国人観光客の受け入れを再開した2022年6月以降でも、コロナ禍前の1割未満に留まる訪日外国人観光客は、9月7日の規制緩和後は増えていくのだろうか。

私に言わせれば、マスクを強制される国に来たいと思う人はそれほど多くないような気がするが・・・

おまけ

関西国際空港

メルカリで「マスク バカなの? チラシ」で検索すると、マスクしてる人ってバカなの?というチラシ(商品)がヒットする。

原作者曰く

フリー素材としてご自由にお使いください。
パクリ、改変、再配布等、なんでもOK。
印刷してメルカリなどでの販売もOK。
この異様なマスク社会を1秒でも早く終わらせましょう。

 

とのことだが、メルカリでの売れ行きを見ると、こんなにチラシを購入する人がいるのだと驚く。

なぜなら、私の周囲ではマスク着用率98%を超えていると思われるからだ。
この数値は、街中でノーマスクの人と出会う確率がほとんどないという意味だ。

ちなみに、これ以外にも子供向けに「マスクは無意味どころか超有害」というのもあるそうだ。
果たして、市中にこれらのチラシは出回っているのだろうか。

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