7月4日の川合式デイトレードは、比較的得意としている「居合抜き1分トレード」でいきなりの大惨敗を喫し、これは下手すれば大負けするかもというピンチから奇跡的に立ち直った日の物語である。
私の場合、こういったシチュエーションはあまりなく、直近では、2021年12月3日付の「居合抜き完敗を透析中のトレードで大逆転」まで遡ることになる。
せっかく1日に勝利を収めたのに、その翌営業日に惨敗では気が萎えるので、それを避けられただけでも良かったと言えるだろう。
居合抜き1分トレード
7月4日は、1日の日経平均先物夜間取引の終値が、26,320円と前日比490円高と、大幅なプラスで終わったのに加え、米国市場も、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)が、31,097.26ドルと6月30日の終値に比べて321.83ドル高、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)は、11,127.85ポイントと6月30日の終値に比べて99.11ポイント高となり、日本市場は久々に爆上げが期待できる展開が予想された。
「居合抜き1分トレード」というのは、2022年4月4日付で掲載した「東証市場再編初日も好スタートのデイトレ」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証プライム市場(旧1部)銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
ラクス~ロケットスタートで1%利確、後場は売りで利確
ラクス(コード:3923)は、東証プライム市場の銘柄でありながら、値動きは新興市場株のように乱高下することがある。
値動きが自分が思った通りにいけば、1%利確は瞬間的に、放置しておけば、3%程度の利幅は楽に取れることがある。
4日も1%の利確はあっという間に、指値を入れてなければ、余裕で100円(100株で1万円)の利幅が取れたことを、この日のチャートは示している。
そして、後場になってフトチャートを見ると、今度は右肩下がりになっている。
川合さんは後場はトレードするなと口を酸っぱくして言うが、この日のラクス(コード:3923)のように、寄り付き直後の値動きと、後場になってからは真逆の動きをしたように、まるで別の銘柄を見ているようだからだ。
私はここは落ち着いて空売りを入れ、首尾よく1%利確、前場と合わせると2%の利益を得たことになる。
サイバーエージェント~一旦は同値に戻すも1%損切
サイバーエージェント(コード:4751)は、「居合抜きツール」の常設銘柄なのだが、2021年夏から長期下落トレンドになっており、未だに底打ちをしたとは言い難い。
4日は地合いも良く、「居合抜きツール」の形状も買いでいける感じがあったので、トライしたのだが、やはり上値が重いという事実に変わりはなく、この日も始値を上回ることなく、一気呵成に下落、私も損切の憂き目にあった。
大阪チタニウムテクノロジーズ~一瞬にして3%下落で損切
大阪チタニウムテクノロジーズ(コード:5726)は、東邦チタニウム(コード:5727)と並んで、2022年3月以降の東証プライム市場の華とも言える銘柄だ。
川合さんの「居合抜きツール」の常連となり、6月上旬までは飛ぶ鳥を落とすような勢いで株価が上昇した。
下旬になって調整基調になっているものの、相変わらず出来高が多く、活況銘柄であることに変わりない。
7月4日は、久々に買えるかという感じで「居合抜きツール」も赤の棒グラフ(成行買い)が増え、気配値も良好だった。
ところが、ふたを開けて見ると、寄り付きから一気呵成に下落、気づいたときは3%にも達する下落率で、200株の建玉に対し、16,400円の損失を計上した。
新興市場株のトレード
7月4日の東証マザーズ指数の値動きは、トルネード1%(空売り推奨)祭りの様相を呈していた。
つまり、寄り付きから上昇した新興市場の主要株が9時半過ぎから一気呵成に下落したからである。
しかしながら、私は急騰傍受ツール(買い推奨)のシグナルでトレードして成功した。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
トルネード1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
ワークマン~着実に1%利確
ワークマン(コード:7564)に関して急騰傍受ツール(買い推奨)からのシグナルが出たのは、9時13分で株価が5,610円、前日出来高比28.03倍、前日5MA比6.2%と、買いでいくにはほぼ理想的な状態だった。
そこで私は成行買いを入れ、指値を1%(5,720円)にして様子を見た。
株価が5,000円台ということもあって、堅実に1%を取りにいったのだ。
結果は欲張らずに正解、前場は私が指値をしたところ以上にあまり伸びなかったからだ。
これは、おそらく、地合いの悪化が大きく影響したのではなかろうか。
霞が関キャピタル~禁断の後場トレードで本日の収支はプラ転に
私が後場になって霞が関キャピタル(コード:3498)をトレードしようとしたのは、前場の最後になって急騰傍受ツール(買い推奨)のシグナルが連発しているのを見たからにほかならない。
そう、私が2021年2月25日付で書いたように「川合式デイトレード~急騰銘柄の勝負の肝はサインの頻発にありか」を地でいったのだ。
私は午後1時過ぎになって、株価が反転上昇し始めたのを見極めて買いトレードをした。
建値2,285円に対し、指値は2,330円(2%)、首尾よく株価が上昇して決済された。
これで「居合抜き1分トレード」で被った大損害をカバーすることができた。
今回のことは7月のスタートに当たって大きく躓くところが、カバーできたということで、いっそう弾みがつくに違いないことを確信できるものだった。
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