長時間マスクが奪う子供の未来、日本人の未来

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2022年2月10日号 女性セブン

2022年1月15日に収録された「正義のミカタチャンネル」の「メディアに出ているコロナ専門家たちに不満!?一言物申す!」で、医師の木村盛世さんが

日本の政党もテレビ局も、みんな同じことを”金太郎飴”のように流しているわけですよ。意見が違うことをタブー視することはおかしい。

と言っている。

これは新型コロナウイルス感染症の対策のみならず、日本の言論界を覆う闇とも言えるのだが、まだ公開の場で賛否両論のあるワクチン接種の是非はいいが、長時間にわたってマスクをつけ続ける弊害については、ほとんど指摘する人がいなかった。

マスメディアや医師会は、マスク着用が感染対策の肝であると言い続け、元々マスク着用に抵抗のなかった日本人に信仰というまでの影響をもたらし、それに疑いを持つ者は異端視された。
多くの日本人は、酷暑の夏でも屋外でマスクをつけることに疑いを持たず、スポーツやイベントの観客席では、どれほど空席があってもマスク着用が半ば強制された。

私は「1億総病気~コロナ禍で流行るマスク皮膚炎という国民病」で書いたように、マスク皮膚炎を患った経験から、本能的に長時間マスクをつけていれば大きな弊害が出ると思っていたが、それを公然と指摘するメディアがようやく出てきた。

それは、「2022年2月10日号 女性セブン マスクをずっとしていると子供の成績が2割下がる」という見出しの記事で、私はこれを読んだとき、単に女性誌の一記事に留めず、日本中に拡散しなければという使命感みたいなものを感じた。(2022年1月30日 ニュースポストセブン-子供のマスク着用の弊害 脳の酸素不足で学習意欲、登校意欲の低下も 2022年1月31日 ニュースポストセブン-顎関節症、口臭、うつ病、皮膚炎、老け顔…マスク生活に潜む様々なリスク

長時間のマスク着用は脳の酸欠とそれに伴う病気を招く

国際親善病院

日本人愚民化計画~長時間のマスク着用が子供にもたらす弊害

前出の女性セブンの記事では、子供がマスクを長時間つけていると、脳が慢性的な酸欠状態になり、健全な成長を阻害されると書かれていた。

「マスクは、子供の脳から酸素を奪います。」
そう主張したのはドイツの神経科医マーガレッタ・グリーズ・プリッソン医師だ。

彼女は子供がマスクの着用を続けると慢性的な酸欠状態になるとして、2020年に公開した動画で次のように警鐘を鳴らした。

「酸欠の一時的な警告症状として頭痛や眠気、めまい、集中力の低下などが起こります。
しかし、慢性的に酸素が少ない状態が続けば、人体はそれに慣れていくので、頭痛などの警告症状は消えます。
とはいえ、脳の酸素不足は進行し続けます。
成長期の子供にとってマスクは絶対によくありません。
子供と青年は非常に活発な適応免疫システムを持っています。
若い人は脳も非常に活発で、学ぶことがたくさんあります。
若者たちの脳は、常に酸素を渇望しているのです。」

私たちの脳は5才を過ぎても10代後半から20代にかけて、ゆっくりと成長していく。
特に小学生の間は比較的、発達のスピードが速いし、その後も、脳の重量自体はほとんど変わらないものの、新しい経験や体験によって脳が活性化され、シナプスの通りがよくなる。
そうして、「知能」も磨かれていく。

そんな脳の発達にとって大切な時期に、マスクによって大切な酸素が足りていないとしたら - 大学入試共通テストの数学の平均点の著しい低下とまったく無関係だといえるだろうか。

「一股的に脳に酸素が足りない状態になると、ボーッとしたり、記憶力や集中力に影響が出たりするだけではありません。
脳の活動が低下すれば、当然、幼少期や青年期の脳の発達にも影響があるでしょう。
マスクをして日常生活をする分には重い酸欠になる可能性は低いですが、意識が混迷するような酸欠状態が続くと、脳細胞が死滅していきます。
脳細胞は回復が難しいので、将来にわたって影響が残ることになります。」(南相馬市立総合病院脳神経外科医・嶋田裕記さん)

今年の大学入学共通テストでは、「数学Ⅰ・数学A」の平均点が昨年より20点も下がったらしい。
子供の成績がマスクの長時間着用によって20%落ちたのではという指摘もあり、それを裏付けるように幼児教育の現場からは懸念の声が上がっているという。

仮に、これが来年以降も続くようなら由々しき問題ではないか。
私は幼児がマスクをつけさせられていることに、心の痛みを感じている。
特に、夏場は児童虐待のレベルになるからだ。

これで、子供の脳の発達に障害が出るようなら、まさに日本人愚民化計画の完成である。
国家100年の大計が、愚かなマスク信仰のために、半永久的に葬り去られる危険性が今ここにあるのだ。

長時間のマスク着用が大人にもたらす弊害

横浜駅

もちろん、脳の酸素不足がもたらす弊害は子供だけに現れるわけではない。
長時間のマスク着用は、成人にも弊害が出ると、記事には書かれている。

「マスクをすると息苦しく、よりたくさん息を吸おうと口呼吸になりやすい」と指摘するのは田中さん(呼吸器専門病院・医大前南4条内科院長の田中裕士さん)。

「鼻呼吸の場合、鼻の中で空気中の雑菌やゴミをキャッチしてフィルタリングしますが、口呼吸だと雑菌やゴミが直接のどに入るため体調を崩しやすい。
また乾いた空気がそのまま体内に入ることで、口腔内が乾いてしまって雑菌や細菌が繁殖しやすくなり、口臭が生じやすくなります。
さらに口の中が乾くと、唾液による抗菌作用が働きにくくなり、虫歯や歯周病になる可能性があります。」

口呼吸は自律神経失調症やうつ病、アルツハイマー病などの誘因にもなり、歯周病は糖尿病や心筋梗塞などのリスクを上げる。

2021年10月25日付のプレジデントは「『感染者4万人でもマスクなしが当たり前』イギリス人の生活がコロナ前に戻りつつあるワケ」という記事を配信した。

このとき、日本では驚きの声が上がっていたように思うが、前出の女性セブンの記事から推測するに、長時間マスクの着用の功罪がきちんと議論される土壌があるのではないか。
それに、マスクが嫌いな国民性(日本人以外はマスクが嫌いだと思う)に加え、国民一人一人が、マスク着用のベネフィットとリスクを考えての結果だと思う。

従って、日本のように、メディアやそこに出てくる専門家たちのほとんどが、狂信的にマスク、マスクと唱え、それに何の疑問も抱かずに盲従する国とは違う。
そういった意味では、冒頭に出した動画の中の木村盛世医師の言葉を借りれば、中国より自由も選択肢もない日本の言論界ということになるだろう。

マスクの長時間着用で口呼吸がもたらす「かくれ酸欠」の弊害

東京駅

検索サイトで「脳 酸欠 症状」を入れると、2021年4月20日に日本テレビ系列の番組「バゲット」で放映された「口呼吸で『かくれ酸欠』に注意!酸欠度チェック&対策を解説」がヒットした。

「知らない間に呼吸が浅くなり、酸素が不足しさまざまな悪影響を及ぼすのがかくれ酸欠です」と語るのは工藤内科の工藤孝文先生。
マスク生活が続くことで知らぬ間に酸欠になっている「かくれ酸欠」の人が増えているという。

「かくれ酸欠」を放っておくと、免疫力の低下、頭痛、嘔吐、脱力感、筋力の低下、集中力低下など様々な不調を引き起こす恐れがある。

工藤先生監修の「かくれ酸欠度」チェックはこちら。

  1. 集中力が続かない
  2. 記憶力が低下している
  3. 寝付きが悪く日中あくびが出やすい
  4. 慢性的な頭痛を感じる
  5. 貧血を起こすことがある
  6. 運動していないのに動悸・息切れを起こしやすい
  7. 休んでも疲労感がきえない
  8. 息を10秒かけて吐き出せない(まず普通に呼吸をした状態から、吐き出すときに10秒間数えながら息を吐き出してみて、途中で息が切れないかチェック)

3〜5個当てはまった方は、「かくれ酸欠」になりやすい体質。6個以上当てはまる場合は「かくれ酸欠」の可能性あり。

対策はリンク先の記事を読んで欲しいのだが、マスクの着用を必要最低限にしろとは書かれていない。
こういった点は、私がマスク皮膚炎に罹ったときに診察を受けた医師と同じで、マスクの着用を必要最低限にすることを勧めることは、医療業界のタブーなのかと思う。

ちなみに、「かくれ酸欠度」に該当する部分が多くなればなるほど、仕事のパフォーマンスは落ちると思わないか。
日本人はそれを残業(場合によっては無償労働)でカバーするのだろうが、生産性を上げないといけない国のサラリーマンがそれで大丈夫なのだろうか。

私は自らの経験から、この部分だけ取っても、日本人の未来はないなと思うのである。

マスク皮膚炎とドライアイになるリスク

国際親善病院

マスク皮膚炎に関しては、私には苦々しい思い出しかない。

2021年10月16日付の「1億総病気~コロナ禍で流行るマスク皮膚炎という国民病」という記事は、そのときのことを書いたものだが、これが「10月末で再就職先を離職~新しいライフステージへ」への引き金になったわけだが、世の中には私と同様、マスクを長時間することができないために、離職せざるを得なくなった人がたくさんいるのではないか。

おそらく、こんなことはマスクの着用が義務化されている一部の国ではあるかもしれないが、法的義務もないのに、日本のように雇われる人間は、一律マスク強制にみないな国があるのだろうか。
これは多分に顧客の側がマスク信仰の塊であるがゆえなのだろうが、たくさんの〇〇ハラスメントがある中で、マスクハラスメントという言葉は日本には存在しないのだろうか。

まさに狂ってるとか言いようがないのだが、挙句の果てには「みんなが我慢して(マスクをして)いるのに、何でお前はできないんだ」と言う輩まで現れる始末、マスクって健康体の人間が我慢してまでするものなのか。
人間そこまでいくと、頭おかしいんじゃないかと思う。

件の記事に戻ろう。

国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが心配するのは「マスク皮膚炎」だ。
マスクで最も起こりやすい疾患がマスク皮膚炎です。ニキビや肌の乾燥が治まらず、痛みや赤み、かゆみが出たら皮膚科を受診すること。」

口と鼻を覆うマスクが、目に影響するという研究もある。
カナダのウォ-夕ールー大学の調査では、1日3時間以上マスクを着用する被験者は、ドライアイを発症ずるリスクが高かった。
マスクの上部から漏れた呼気が目に向かい、眼球を乾燥させるメカニズムだ。
ドライアイが進行すると、視力低下や角膜上皮剥離を発症する恐れがあるので気をつけたい。

長時間のマスクと言っても、カナダの調査は1日3時間以上という可愛いものだ。
おそらく日本人のほとんどは、マスクをしない時間が1日数時間(睡眠と入浴、食事)だから比較にもならないが、それにしても視力低下とか角膜上皮剥離とか恐ろしいことではないか。
仮に、この調査結果が普遍的なものだとしたら、私が書いた「1億総病気」は、日本のコロナ禍における悲劇の真理であると言えよう。

未来の悲劇を避けるために~屋外とガラガラの空間ではマスクを外そう

横浜中央郵便局

2021年7月18日付の「総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ」の記事「熱中症警告:救急医療の現場より‼️」では

屋外の開放空間で、空気を吸っただけで感染する事はありません。

コロナウイルスは自ら増殖しません。人の体内に「ある程度まとまって」入って、初めて増殖・感染するのです。ですので、屋外だけでなく、屋内でもマスクが必要な場所はあまり多くはないのです。

これは、熱中症だけでなく、長時間のマスク着用に伴う悲劇を防止するためにも必要なことだ。

もちろん、わずか数日のマスク着用で悲劇になることはないだろうが、日本人はこのままいけば、私が2021年9月9日付で書いた「日本は自粛もマスクも緊急事態宣言も永遠にやるのか」になりかねない。

この中でもマスクは、厚生労働省の作成した「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』の実践例」にも明記されている。

外出時や屋内でも会話をするとき、人との間隔が十分に取れない場合は、症状がなくてもマスクを着用する。ただし、夏場は、熱中症に十分注意する。

これが市井に入ると伝言ゲームのように、「外出時や屋内では、症状がなくてもマスク着用」になったに違いない。

ちなみに、これは新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言(2020年5月4日)とあるが、マスクでウイルスの侵入を防ぐことができないことは自明の理ではないか。
今回のオミクロン騒動で、日本人が何時間マスクをしていても、それをあざ笑うように感染が広がったのを忘れたわけではあるまい。

これからは、自分の健康と、周囲(赤の他人)が何か思うのと、どちらが大事が考えれば答えは出るはずだ。
もういい加減、新型コロナウイルス感染症だけを特別視するのをやめたらいかがか。
私は、2022年1月13日付のNHK News WEBで報じられた「維新 コロナの法律上扱い“季節性インフルエンザと同程度に”」を与党もその支持者も真剣に検討すべきだと思っている。

2021年9月29日付のプレジデントで、中川淳一郎氏は「他人の目を気にする『忖度マスク』がはびこる限り、日本のコロナ騒動は絶対に終わらない」と書いているが、日本人が自分の健康を顧みず、屋外マスクを続ける限り、そして、新型コロナウイルス感染症以外の病気のリスクを感じても、我慢をし続ける限り、マスクだけは永遠に・・・の世界になるだろう。

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