私が、2020年6月6日に「年内の本格社会復帰とパスポート申請に向けて」というコラムを書いたとき、それは将来に向けた遠大な目標であり、すぐさま実現できることなど思いもよらなかった。
何しろ、このときは相鉄線に乗って外出することさえ、訪問リハビリに来ていた理学療法士の許可を必要とするもので、両杖歩行で一歩一歩を踏み出すことが、とてつもなく大変なことだったからだ。
私が2020年版の新しいパスポートを申請することは、負傷事故前から計画していたことなのだが、それが入院で頓挫したことはすでに書いてきた通りだ。
それにも増して、コロナ禍で海外旅行が気儘に行けない状況下であるにもかかわらず、新しいパスポートを申請しようと思ったのは、「アマゾン(Amazon)の出品アカウント復活」のためだったのだが、もう一つの理由は、2月の発熱外来で診療を受けたドクターの一言だった。
貴方は、負傷事故に遭った多くのリハビリ患者に勇気を与える存在なんだ。
私が整形外科の医師なら患者に向かって「こんなことができるようになった人もいるんだ」と言って鼓舞し続けるだろう。
貴方は、かつて入院していた病院で、きっとそういう存在になっているはずだ。
私は正月に書いたコラム「輝かしきスタートを切った2021年のNew Year’s Day」の最後の一節を思い出していた。
コロナ禍が続いている中で、再び海外旅行ができるようになるのがいつかわからないが、もはや不可能ではないかと言われた目標が私の目の前にある。
この1年間、私を取り巻く世界は一変したと言えるが、あと半年か1年後には「キ・セ・キ」を実演したいと思っている。
今まで私は、パスポートの有効期限が切れる前に更新(切替)していたので、古いパスポートと写真以外に特段用意するものはなかったのだが、今回は新規申請と同じように書類を用意しないといけなかった。
さすがに、ここではアマゾン(Amazon)と違って、本人確認書類としてマイナンバーカードがダメと言われることはなかったが、これに利用者証明用電子証明書を格納してあると、横浜市内に本籍がある場合、市内のコンビニで戸籍謄抄本(戸籍記載事項証明書)が取れるので、パスポートセンターに行くついでに寄ってみることにした。
横浜市民の場合、2019年(令和元年)10月31日から市営地下鉄のセンター南駅に隣接している横浜市センター南パスポートセンターでも申請できるようになったので、私のように歩行に難渋しそうな人や、荒天の場合は、こちらの方が便利な人も多いかと思う。
私は、関内の方に別件の用事があったので、産業貿易センタービルにある事務所(本所)へ行ったのだが、さすがにコロナ禍の元で、新規(切替)のパスポートを申請しようという人はほとんどいないのか、誰も列には並んでいなかった。
確か、横浜市の南パスポートセンターが新設される前には、数名のスタッフ(非常勤嘱託員)を募集する旨の告知もされていたが、ここに雇われた人は毎日ヒマで仕方がないだろう。
コロナ禍前のパスポートセンターは多忙を極めていたようなイメージがあるだけに、誰もいない室内を見渡す限り、別世界にいるような感じがする。
いつまで、この状態が続くのだろうか。
3月1日に新パスポートができるとあったので、さっそく取りに行くことにした。
パスポートセンターの前にある売店(三洋堂)で、手数料の支払いのため、14,000円分の収入印紙(旅券法第20条第1項)と、2,000円分の神奈川県の収入証紙(旅行法施行令第2条第1項)を購入する。
私が生まれて初めてパスポートを取得したのは、1985年(昭和60年)12月27日、それから6冊目の申請ということになるだろうか。
当時は、パスポートの申請にあたって「渡航費用の支払能力を立証する書類 」というものも必要だったのが、今や世界最強のパスポートにまでなっている。(2021年1月7日 CNN Japan-「世界最強のパスポート」日本が首位守る、新型コロナ影響長引く予想 CNN on January 6 2021 – The world’s most powerful passports for 2021)
10年旅券(当時の手数料は15,000円)ができたのは1995年(平成7年)11月1日、私はその半年前にパスポートを更新していたので、私が10年旅券を最初に取得したのは21世紀(2000年5月23日)になってからだ。
こうしてみると、自分の海外旅行歴が走馬灯のように頭に浮かんでくる。
今後の海外旅行は、今までのように自由奔放というわけにはいかないだろうが、できる限りにおいて、悔いなきようにしていきたいと思う。
コメント
いいですね、新しいパスポート。
私も早くこの富士山パスポートがほしくて、前回の更新時はあえて5年物にしました。
次の更新は2023年ですが、それまでに今の青表紙がまた使えるかどうか。
おはようございます。
次の更新が2023年だと、コロナ禍を考えると、タイミングバッチリかもしれませんね。(笑)