全国各地で40度を記録するような異常とも思える今年の夏の暑さ、一般的な屋外のアクティビティは、熱中症になってしまうリスクと背中合わせだ。
いつ、この暑さが終わるのかと思っている人も多いだろうが、私は先週の21日から23日までの福島・山形旅行の際に、1987年(昭和62年)7月以来、およそ30年ぶりに入水鍾乳洞へ行ってみることにした。
当時は、大学時代の友人のタキとノリの3人で仙台旅行の帰りに寄った記憶があるのだが、今回は初めて磐越東線に乗ったので、避暑(!?)の一環として寄ることにした。
ここへ行くには車で行くのが一般的なのだが、私のように列車で行く人も少なからずいるようで、最寄り駅の菅谷駅には「天然記念物 文部科学省指定 歓迎 入水鍾乳洞」の看板がある。
前出のウェブサイトには最寄り駅が、磐越東線の神俣駅と書かれているのだが、入水鍾乳洞とあぶくま洞は離れていて、田村市役所観光交流課の職員曰く、入水鍾乳洞の方は菅谷駅の方が近いとのことだ。
いずれにせよ、最寄駅から現地までは相当に距離があるし、バスは走っていないので、タクシーで往復せざるを得ない。
運賃は片道千円以内で収まるので、青春18きっぷの旅のついでに寄るのも悪くないと思う。
ところで、入水鍾乳洞は、AコースからCコースまで3つのコースがあるのだが、単に洞窟の見学だけするAコースと、膝下がずぶ濡れになるBコース、専用ガイドが必要になるCコ-スがあり、Bコース以降は、暗闇の中を懐中電灯やろうそくで照らしながら探検家気分で行くことになる。
従って、防災グッズにもなる、防水仕様で高輝度なLetmy LED懐中電灯のようなものがあると便利だろう。
また、BコースやCコースに行くなら、私のようにTシャツ、水着(短パン)、スポーツサンダルといった格好をした方が、洞内で水に濡れても気にならない。
何の準備もなく来た人は、ハーフパンツ、ろうそく、合羽、コムぞうりなどがレンタルできるとあるので、これらを借りることをお勧めする。
なお、ゴムぞうりだけ履いて、後は普段着(長ズボン)の人もいて、このあたりは個人の価値観なのだが、膝下がずぶ濡れになった長ズボンを履いていると、動きが鈍くなると思うが、いかがなものだろうか。
ちなみに、更衣室はチケット売り場の隣に、入浴施設は駐車場の近くにある星の村ふれあい館にあり、BコースとCコースの入場者は割引券がもらえるので、それを利用するといいだろう。
さて、専用ガイドの付かないBコースの入場者に対しては、チケットを買ったときに、着替えが終わったら、カメラやスマートフォンは自己責任で、基本的には、懐中電灯だけを持って、チケット売り場に再度来るように言われる。
そこで、コースの説明があり、Bコースに入ったときに、足首ぐらいまで水温10度の中に浸かるので、慣れるまで5分くらいかかることを言われる。
その後は懐中電灯などで暗闇を照らしながらコースを進むのだが、私のように横幅がある、いわゆるデブにとっては、胎内くぐりというという難所があり、そこは体を横にして通り、その他の狭いところは、ほぼ四つん這いになって行くように言われる。
その四つん這いになるところは、どこに避けても、常に水が流れているので、膝下がずぶ濡れになるということなのだ。
何とか踏ん張って、膝をつかないようにできなくはないが、あまり無理すると、腰を痛めるので、注意した方がいいだろう。
特に、写真にある深水洞や、第二胎内くぐりは、膝をつかないようにすることが困難なことがお分かりいただけるだろうか。
ちなみに、入水鍾乳洞は、Aコースの時点で内部の気温も14度と書かれており、入った瞬間にひんやりとした空気が流れている。
今年のような酷暑の夏だと、ここは冷涼感が漂って気持ちがいいし、水温10度のところも5分と言わず、ものの1分もかからずに慣れた。
私が乗ったタクシーのドライバーも、今年の夏は平日でも来場者が多いと言っていたように、入水鍾乳洞は避暑地としても好適地なのだろう。
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