プロ野球選手にとって日本シリーズの優勝決定がかかった試合に出られるということは物凄い栄誉なことだと思うが、これがベースボールの本場であるアメリカのワールドシリーズであればなおさらである。
しかもホームゲームであれば最高の舞台である。
このゲームの中で、ファンの大声援をバックに、最高の称賛と栄誉を受けた日本人が、2009年のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の松井秀喜選手であり(2009年11月28日-ヤンキース松井、ワールドシリーズMVP)、2013年に胴上げ投手となったボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の上原浩治投手だった。(2013年11月9日-楽天イーグルスのマー君とボストンレッドソックスの上原が日米の頂点へ)
奇しくも4年ごとに日本人ヒーローが出ているワールドシリーズにおいて、今年はロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のダルビッシュ有投手がその栄誉を受けるかどうか注目の的であった。
そして、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)の本拠地で行われた第3戦、日本人投手では2007年のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の松坂大輔投手以来(2017年11月4日 スポニチ-ソフトB松坂退団へ 3年で1軍登板1度だけ・・・現役続行を強く希望)、2人目となるワールドシリーズでの先発マウンドに立ったが、1回2/3を投げ、6安打4失点でメジャー最短のKO降板の屈辱を味わった。(2017年10月28日 サンスポ-ダルビッシュが二回途中4失点KOでドジャース1勝2敗 前田は好救援も報われず)
その汚名を晴らすチャンスが第7戦のホームゲーム、しかも双方に優勝決定のかかった試合の先発という場面でやってきた。
しかしながら、雪辱を期して上ったマウンド、野球の神様が彼に味方をすることはなかった。
1回2/3を投げ、3安打5失点(自責点4)で降板、ワールドシリーズ二度目の敗戦投手となり、彼は称賛を浴びるどころか、ドジャースが頂点を逸したことで地元紙に酷評されることになった。(2017年11月3日 サンスポ-目真っ赤・・・ダル、『大一番』先発も頂点逃す「ドジャースでやり返したい」 Newsweek on November 2, 2017 – Why did the Dodgers lose World Series 2017? Yu Darvish is now public enemy number one in L.A. New York Times on Nobember 2, 2017 – Dodgers’ Yu Darvish Confronts His Very Bad World Series)
残念ながら今シリーズは屈辱に塗れたダルビッシュだが、まだ十分にメジャーでプレーできる実力を持つ投手なのと、次にワールドシリーズに出る機会があれば、やり返してメジャー制覇の舞台に立ちたいと言っているので、そのチャンスが来ることに期待しようではないか。
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