接遇とは無縁のユナイテッド航空はChapter 11(米連邦破産法第11条)の適用が最も相応しい

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成田国際空港
ユナイテッド航空(United Airlines)(銘柄コード:UAL)への非難が止まらない。
それはそうだろう。

かねてよりサービスが良いとは思えなかった航空会社だが、よりによって正規の乗客を殴りつけて引きずり下ろしたことが動画撮影され、それが世界中に拡散されているからだ。

2017年4月11日付のNHKのウェブサイトでは「ユナイテッド航空 定員超過で乗客引きずり降ろす」と報じられ、アメリカのメディア、ワシントンポスト(Washington Post)でも「A man wouldn’t leave an overbooked United flight. So he was dragged off, battered and limp.(定員超過のユナイテッド航空便から下りなかった男性が、引きずられて滅多打ちにされた。)」と書かれている。

また、ニューズウイーク日本版の記事「ユナイテッド機の引きずり出し事件に中国人激怒、の深い理由」や、「Was that doctor dragged off the United Airlines flight because he was Asian? Many in China think so.(ユナイテッド航空から引きずり降ろされた医者はアジア人だったからか?中国人の多くはそう思っている。)」と題されたワシントンポスト(Washington Post)の記事は、ユナイテッド航空(United Airlines)がドル箱路線だと位置づけたはずの中国人の怒りを買っていることの表れである。

この記事や動画を見たときに、私を含めて非白人なら誰もが思ったことだろうが、白人乗客ならこういう扱いはされなかっただろう。

ところが、その余韻も冷めやらぬうちに「またしてもユナイテッド航空 障がいを持つ94歳女性をビジネスクラスからエコノミーに移動させる(2017年4月14日-Techinsight)」「Mirror on 14 APR 2017 – United Airlines staff ‘forced frail grandma, 94, out of £2,800 Business seat into Economy for 16-hour flight’ (ユナイテッド航空のクルーが94歳の老母に対し、ビジネスクラスからエコノミークラスへ移動することを強要)」という記事が配信された。

この事実をフェイスブックに投稿したマリアン(Marianne Santos Aguilar)さんも名前からすると白人ではないようだが、もはや、ここまで来ると人種差別云々の問題でなく、ユナイテッド航空(United Airlines)のスタッフが人としての心を持っていないと言わざるを得ないだろう。

おそらく、彼らは乗客を運んでいるという意識が希薄で、貨物でも運んでいるとしか思っていないのかもしれない。

インターネット上では、「こんな航空会社訴えろ」「本当に運行を廃止にすればいい」「良心的な航空会社とは決していえない」「みんなで搭乗をボイコットすべき」といった批判が相次いでいるというが、当然だと思うし、私ですら英文のニュース記事にコメントしたいくらいだ。

私は2011年から2015年までマイレージプラス(Mileage Plus)のプレミアシルバー(Premier Silver)のメンバーだった。
このときは、ユナイテッド航空(United Airlines)に乗ったことも何回かあったが、それほど不快な思いをしたことはなかった。

ただ、特典資格を示すカードの送付が遅れたり(2014年2月2日-マイレージプラスプレミアカード遅延(Mileage Plus 2014 Premier Card delays))、2014年10月の香港・ベトナム旅行で乗ったユナイテッド航空(United Airlines)の香港-ホーチミン線のフライトがLCC(Low Cost Carrier=格安航空)並みの酷さだったりしたことはあったが、エコノミークラスだったこともあって、あまり気になるほどのこともなかった。(単に鈍感だっただけか?)

おそらく、このあたりからユナイテッド航空(United Airlines)の体質がおかしくなっていたのだろうが、幸いなことに、2014年6月のアメリカ旅行のチケットは、ユナイテッド航空(United Airlines)で発券したものの、機材もクルーも日本発着便はANAだった。

それを聞いた私の友人の一人は、「UAじゃなくてANAで良かったね。UAというのはUnited Airlinesでなくて、Unco Air(食事時の人、申し訳ない)だからね」と言った。

そのクソ航空ぶりは、香港マイタン日記の「ユナイテッド航空 香港→グアム ビジネスクラス搭乗記(2016年11月6日)」でも書かれている。
たぶん、というか今回の事件で、ユナイテッド航空(United Airlines)になど乗らないという人は多くなるだろう。

二度と乗らないという宣言をしている人もいるくらいだ。
今まででさえ、できればほかのエアラインが良いという人はかなりいた。
選択肢の多いアジア圏や欧州圏を結ぶ路線の業績は劇的に悪化するに違いない。

かつては、サービスが悪くとも値段が安いからアメリカ系の航空会社に乗る人も多かったが、私がそうであるように、今では、アメリカ系の航空会社は値段が高くてサービスが悪いので敬遠している人が多い。

もはや、ユナイテッド航空(United Airlines)が今のままでサービスが向上すると期待している人などほとんどいないだろう。
巷で噂されているような経済危機がアメリカを襲ったとき、この航空会社もご臨終になることを期待している人の方が多いに違いない。

Chapter 11(米連邦破産法第11条)、この条文が最も相応しいアメリカの会社が、ユナイテッド航空(United Airlines)だと思う。

もし、Firstradeなどアメリカの証券会社や、米国株を信用取引(margin trading)できる口座をお持ちなら空売り(sell short)して一儲けするのも悪くない。(参考:Firstradeの場合はEducation – Margin Loans – Short Sellingで詳細がわかる)
今なら、良心の呵責を感じることもないだろう。

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