ダイワ米国リート・ファンドの投資方針を変更

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冨のイメージ

2012年4月にダイワ米国リート・ファンドに投資したとき、私は「500万円の投資で毎月10万円、年率20%の分配金で束の間の宴を楽しもう」というコラムを書いた。

実際、このときはそう思っていたし、当初の分配金は10,000口当たり130円という高率で、72の法則に照らせば、10%(2012年は所得税7%、住民税3%)を税金を差し引かれても、累積分配金が投資元本を上回る(元金が倍になる)のに4年とかからない計算だった。

その後、分配金が10,000口当たり100円に下がったものの、私はタコ配をされる(特別分配金)よりは余程マシと好意的に見ていた。
さらに、2013年になるとアベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)による円安が追い風となって、私は順調に分配金をもらい続けることができた。

そして、迎えた今年、アベノミクス効果が薄れて日本市場が下落し始めたとき、私は出口戦略を真剣に考えなくては、と思い始めた。
唯一の救いは、このファンドが2004年5月の設定で、リーマンショックを乗り越えてきていることと、基準価額が日本市場の動向とは直接関連しないことだった。

しかし、今はそんなことが何の慰めにもならない時代だし、あまりにもファンドの純資産総額の減少が続けば、撤退を考えなくてはならないのは事実だった。
ところが、ここ数カ月の純資産総額の増減を見ると、さすがに株式譲渡所得の軽減税率(2013年は10.147%、復興特別所得税を含む)の適用期間が終了した昨年12月は減少したものの、今は半年前に比べて若干増えているほどだった。

この増加分は、もしかすると少額投資非課税制度(愛称ニーサ/NISA)のキャンペーンで踊らされた人もかなり入っていそうだが、それを差し引いても良しと言えようか。
私はさらに投資を継続することにした。

相場に一喜一憂せず、ベトカブさんを見習ってコツコツと早期リタイア後の資産形成に励むのも重要と思ったからだ。
そこで、今までは海外投資や旅行資金の一部にするために、分配金を全額現金化していたが、これからは分配金の半額を再投資に回す、つまり、ダイワ米国リート・ファンドの元本に組み入れることにした。

この再投資は無手数料で自動的に行われるが、課税(特定)口座の投資銘柄が対象であり、仮に、NISA口座で同じファンドを買い付けていても、そちらには再投資できないそうだ。

私は、1月15日のコラム「2014年新たな投資先思案中」では、ダイワ米国リート・ファンドのような高分配銘柄の投資にNISA口座を利用することを書いたが、これはかなり面倒な制度のようだ。

面倒がらずに節税せよ、という声もあるだろうが、そうするためには、一旦、分配金を全額現金化した後で、あらためてNISA口座のファンドを買い付けるという手順を踏まないといけないらしい。

要するに、私がやりたいような分配金の半額を無手数料で再投資などということはできないとのことだ。
それでも自力でオンライン操作をすれば、非課税口座で5年は投資できるのだからいい、と思えるだろうが、私はあえてそうしなかった。
手間がかかる割に得られる利益がそれほど多いような気がしなかったからだ。

コメント

  1. いちろう より:

    大和証券で直接販売しているものと、ネット証券で販売しているものでは同じ大和米国リートでも基準価格がちがいますよね?
    投資対象が異なるのか大和に問い合わせたのですが、教えてもらえませんでした。
    僕もコレ欲しいんですが、大和に口座を開設するのは面倒でして。
    仕事は兼業主婦のパートのおばちゃん程度にしておいて、あとは利子配当所得で食べていければいいな、みたいな感じです。

  2. カルロス より:

    手数料分が基準価額に含まれるかどうかの違いもありますよ。詳細資料を読んで比較してください。
    ネット証券は、通常対面販売はしないので、そちらの方が得な場合もあるでしょう。
    ダイワ米国リートだけでなく、リートで運用している商品なら類似商品を比べて、ご自身の判断にて投資してください。
    分配金の多寡に釣られて、国民生活センターに駆け込む人はたくさんいることをお忘れなく。
    この商品のリスクレベルは最も高いですので、念のため

  3. いちろう より:

    リスクレベルが高い。
    確かに。
    ラサールリートはタコハイでした。

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