去る6月25日、タイエアーアジア(Thai Air Asia)の本拠地が、今年の10月1日をもって現在のスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport)からドンムアン国際空港(Don Muang International Airport)へ移転することが発表された。
なぜかエアーアジアのウェブサイトを見ると英語版しか公式リリースがなく、日本語版はFacebookで「いいね(Like)」をしていないと、6月のニュースリリースを見ても機内食メニューが発表されたとかいう、どうでもいい情報しか得られなかったのだが、8月発券分からはバンコクの空港名がドンムアン(DMK/Don Muang)になると日本語版FAQには書かれているので、注意していれば慌てることはないだろう。
ところで、エアーアジアやライアンエアー(Ryanair)のようなLCC(格安航空=Low Cost Carrier)を使うときに一番気を使うのが、特に大都市の空港から発着する便の場合、そのLCCがどこの空港を使っているかである。
例えば、エアーアジアでいうと、クアラルンプール(Kuala Lumpur)の発着空港はメジャーキャリアが使っているKuala Lumpur International Airport (KLIA)でなく、Malaysia Low Cost Carrier Terminal (LCCT) である。
ライアンエアーの場合は、フランクフルトがFrankfurt International Airportでなく、Frankfurt-Hahn Airportといった按配で、ローマやバルセロナも注意が必要だ。
どうやって注意するかというと、都市名の後に見慣れない空港名(又はスリーレターコード、ドンムアンの場合はDMK)が付いている場合は、たいていLCC専用空港だったりするので、必ずインターネットで検索することだ。
このようにLCCの発着空港をメジャーキャリアと同じに考えていると、乗り継ぎができなかったりして、とんでもない結果になるのだが、オンライン予約が完了した後でそれに気付いても、変更や払い戻しができないことも多い。
この大きなリスクの中にバンコクも10月から入ってしまうというわけだ。
それと、今回のタイ・ベトナム旅行の帰国日は、ホーチミン(Ho Chi Minh)からエアーアジアを使ってバンコク・スワンナプームに到着、そこで大きな荷物を預けた後、半日のトランジットを市内で楽しんで帰国したのだが、今後はそういったことも困難になる。
バンコクの場合、フアランポーン駅(Hua Lampong Station)の荷物預かりを中継点にすることも可能だが、半日程度のトランジットでそれをするのは時間のロスが大きすぎるからだ。
結局のところ、エアーアジアは国際線の就航も多く、メジャーキャリアを補完するに十分な役割があったのだが、今後は、バンコクをハブにしたメジャーキャリアとの同日乗り継ぎは見直さないといけなくなるだろう。
この航空会社はLCCの中では定時運航率が高いように思えるが、メジャーキャリアと違った空港になるということは、それだけ移動に伴うリスクも生じることになるからだ。
そういった意味では、外国人観光客に英語がほとんど通じない中で、国際線がメインの成田と、国内線がメインの羽田間を移動させる日本の航空行政は、地方空港にとっては最初からリスクだらけのものと言える。
ちなみに、エアーアジアの場合、事前にオンラインチェックインを求められるのだが、iPadなどを使った場合で搭乗券が印刷ができないときは、当たり前のことだが、空港で搭乗券をくれる。
ホーチミンの場合は、それが感熱紙のものでなく、キチンとした硬紙のものだったので、LCCにしては珍しいこともあるものだと思った。
コメント
確かに数年前まで成田[E:airplane]は国際線メインだったけど、
今では国内線も13路線と充実して便利になりましたね[E:happy01]
スカイマークの鹿児島⇔成田路線のおかげで今夏の休暇[E:wave]は快適でした[E:good]
http://www.narita-airport.jp/jp/access/air/index.html
ちなつさん
成田から鹿児島線がありますか。
少しずつ変わってきているのかな?