2012年バンコク・スワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)最新事情

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Bangkok Suvarnabhumi International Airport

最近になってバンコクのスワンナプーム国際空港(Bangkok Suvarnabhumi International Airport)の出国審査場は常に長い行列ができている。
特にそれを感じたのは今回のタイ旅行だ。

2011年7月のタイ旅行のときのバンコク、そして年末年始のアジア縦断旅行のときのプーケットも出国審査場は混雑していたが、このときは時間帯や季節的な混雑かと楽観していた。

しかし、今回の場合、私の出国した午前中はもちろんのこと、夜半になって出国した達也さんも「うんざりするほど混んでいた」というほどで、今後、バンコクのスワンナプーム国際空港は慢性的に混雑するだろう、ということをひしひしと感じた。

なぜかと言えば、出国審査場で垣間見えるパスポートや会話の内容、風体から想像するに、中国本土、インド、ロシア、中東系と数年前までは少数派だったと思われる旅行者が大挙してタイに来ているからだ。

日本人はご存知の通り、タイの観光ビザの取得を免除(Tourist Visa Exemption)されているが、その中にUAEなどの富裕な中東諸国が入っているのに加え、15日間滞在可能なアライバルビザ(Visa on Arrival)が取得できる国々に中国、インドとロシアが入っているのだ。

観光ビザの事前取得が不要だということが、いかに旅行のハードルを下げるかは、個人旅行者なら身にしみて感じている人も多いことだろう。

ところで、私は香港に関しては「香港国際空港フリークエント・ビジター・カード(香港國際機場訪港常客證/Hong Kong International Airport Frequent Visitor Card)」を持っていて、出入国審査に関してはファースト・トラック(Fast Track)を使うことができるのだが、実のところ出国審査はこのカードを使う必要がないほどすいている。

しかし、バンコクは入国審査もかなりの行列ができるが、ここ最近の傾向として、出国審査の方がうんざりするほど待たされる。
正直言って、フリークエント・ビジター・カードは香港よりも、バンコクの方が欲しいくらいだと思う。

そこで、友人がHISバンコクのファースト・トラック・サービスがあったというので調べてみると、1,500バーツ(約4,000円)で提供されている。
これを使うと出国審査場でうんざりするほど並ぶ必要がなく、スムーズに手続きできるそうだが、出国手続きをスムーズにするためだけにホテル1泊分の費用を払うというのは何となくコストパフォーマンスが悪そうだ。

もっとも以前のファースト・トラック・クーポンは安価だったようだが、2011年11月3日にプレミアムレーン(Premium Lane)と名前が変わってから旅行会社やネットオークションで販売されていたクーポンが使えなくなり、それが一般レーンの混雑に拍車をかけているような気がする。

そもそも、出入国審査場の混雑をなくすために、タイ政府と空港公社(AOT=Airports of Thailand Public Company Ltd.)(株価:AOT:TB)が審査場のキャパシティを広げればいいだけのことなのだが、こうした改善策は遅々として進まないのだろう。

空港公社の株価は上昇基調にあるのだから少しは利用者に還元してもらいたいと思うのは私だけではあるまい。
また、こちらは今回偶然見つけたのだが、コンコースGのところにLouis’ Tavern Dayroom & CIP Loungesというトランジットホテルがある。

バンコクナビの記事によれば、利用料金はかなり割高のようで、トランジットエリアに置かれているソファで寝られるならば、わざわざ使う必要がないようだが、貴重品の盗難が心配な人は安心料として払うといいだろう。

もっとも、ここは深夜到着、早朝発の乗り継ぎのとき以外は、料金が高すぎるのでバンコクの格安ホテルを利用した方がいい。
ただ唯一、出入国審査で取られる2時間余りの時間を考えると、時間を金で買うという割り切り方もできるのかと思う。

最後に、空港からのアクセスで、バンコク都内へ向かう空港バス「エアポートエクスプレス」が2011年5月末で廃止されていたようだ。(2011年6月2日 newsclip.be-バンコク空港、5月末で空港バス廃止

2011年3月のタイ旅行のときに、バス乗り場が少しわかりづらくなり、乗客も相当少なくなっていたのと、タクシーなど見向きもしそうもなかった白人バックパッカーがタクシー乗り場に列を作っているのを見て、おかしいとは思っていたが、とうとう廃止の憂き目にあったようだ。

さて、今後はどうするか。
Airport Rail Linkを使うか、あるいは最初からタクシーを使って楽をするか。
電車を使うと、パヤタイ(Phyathai)で混雑したBTSに乗り換えるか、マッカサン(Makkasan)で下りてタクシーやMRTに(ペッチャブリー=Phetchaburiで)乗ることになるのだが、荷物が大きいと結構面倒くさい。

しかもタクシーはマッカサン駅ではなかなか捉まらないし、逆にホテルから駅に向かうときはドライバーの空港直行セールストークに悩まされる。

こうなると、今後のホテルのロケーションも考えないといけないだろう。
ちなみに、こうして悩むのは1人旅の場合であって、2人以上の場合は空港の往復はタクシーの方が断然得だ。

コメント

  1. shiro より:

    残念ながら、Premium Laneも混雑しています。以前なら2,3人の待ちでよかったところが、現在だとPremium Laneでも5~10人待ちということも珍しくないです。それだけ観光客が戻ってきたということなんでしょうね。

  2. カルロス より:

    shiro さん こんばんは
    そうなんですか。
    プレミアムレーンってもともとビジネスクラスとかファーストクラス用のものだって聞いたことがありますが、そちらも混んでますか。
    でも10人だといい方なんですかね(笑)

  3. 匿名 より:

    スワンナプーム国際空港の入出国時のイミグレの混雑は季節要因です。
    ハイシーズン(11月~3月中旬)は、欧米からの避寒客が多く、特に、1月、2月は毎年、大混雑です。
    しかし、ローシーズン(4月~10月)は、入国、出国とも、待ち時間は5~15分です。
    今年は3月下旬からはイミグレはスイスイです。
    時間帯によっては混雑もあり得ますが、基本はファーストトラッククーポンを使う必要はゼロです。
    ただし、スワンナプーム国際空港の利用者数が空港公団の想定を超えていることは確かですから、ハイシーズンの混雑緩和に向けて、自動チェックイン(タイ人専用ですが)など何らかの対策は必要でしょう。

  4. カルロス より:

    情報ありがとうございます。
    そうなんですね。
    恒常的だったらやだな、と思っていたので一安心です。

  5. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

  6. カルロス より:

    履歴書の書き方の見本さん
    コメントありがとうございます。

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