思い立ったが吉日

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2010年7月17日 横浜ベイスターズ対読売ジャイアンツ

梅雨明けで一気に猛暑になった昨日、横浜へ出かけたついでに中華街で昼飯を食べようと関内まで行くと、ホームをぞろぞろと人が歩いている。

最近ではほとんどプロ野球観戦などしなくなったが、もしかするとデーゲームでもあるのかも、と横浜スタジアムへ歩いて行った。
すると「横浜対巨人」の3連戦が7月16日から18日まであり、土日はデーゲーム(14時開始)と書かれてあった。

私の微かな記憶では今年も横浜ベイスターズはぶっちぎりの最下位、巨人は首位で、対戦成績もお話にならないくらい負け越しているはずだった。(帰宅後に調べたら横浜の巨人戦の対戦成績は7月16日現在で2勝9敗であった)

正直言って、炎天下での野球観戦、2年前のときは最初から観戦の予定だったので、帽子にサングラスの用意(もちろんデジカメも)があったのだが、今回はそんなものはなかった。

これで、ボロ負けゲームを見させられたら堪らないと思った。
しかも所持金はわずかに8000円ちょっと、チケットを買ったら食事をしてビール(1杯500円)を何杯飲めるかということさえ心配しなければならなかった。(爆)

そこで、中華街へ食事に行った後でスタジアムに戻ってきて、初回からピッチャーが火達磨になってなければ、途中観戦しようと思った。
ところが、意に反して店は空いていて食事のサーブはスムーズ、町食堂みたいな佇まいでありながら美味しく、しかもスタジアムに戻っても十分最初から見られるタイミングだった。

ATMで金を下ろしている暇はなかったので、チケットを買ってそのまま入場した。
私が熱心に野球観戦をしていた頃は巨人戦で開始直前にチケットが買えることはまずなかったが、今では余程のことがなければ買えるようだ。

スタジアムに入ったのは原口総務大臣の始球式が終わった直後、要は、試合開始直前だった。
席に座り、さあ、これからというときに目の当たりにしたのは巨人の坂本の先頭打者ホームラン、ダメだこりゃ、と横浜のスターティングメンバーを見ると、ほとんど誰も知らない。(爆)

巨人の先発投手もサブメンバーか、というような感じ、先週終わったばかりのワールドカップの試合で言えば、ポルトガル対北朝鮮(7対0)か、というゲーム展開が予想された。

案の定、2回表にも巨人は追加点、ますます一方的な試合展開の様相に所持金が尽きたら帰ろうと腹を括る。
ところが、2回、3回と横浜は効率的に点を入れ、5対2と逆転した。

私の隣で観戦していた熱心な横浜ファンが言う。「こんな試合は初めて見た。今年の横浜にはほとんどない展開だ。」
私はエッ!と思った。
確かに最下位チームの横浜だが、そんなに酷かったのか・・・

しかし、喜びもつかの間、巨人に5回、6回で同点に追いつかれ、なおノーアウト満塁のピンチである。
私が隣のファン氏に「よれよれの清水を6回まで続投させるなら中継ぎを頭から突っ込むべきですよね。」と言うと、ファン氏は「それができないから今年の横浜は負け続けなんですよ。」と・・・

押し出し四球で同点に追いつかれ、リリーフに立ったのは藤江、ファン氏は「ここで逆転されるのがいつものパターンなんだ。」
しかし、予想に反して藤江は巨人の強力打線を相手に3者連続で凡打に討ち取り、7回にリリーフしたピッチャーもよれよれになりながら逆転を許さなかった。

そして、8回、酷暑の中で浴びるようにビールを飲み続けた私の所持金はすでに千円札すらない状態だった。
8回表に延長戦になるなよ、と祈りながら最後のビールを買うと、リリーフした山口が三者凡退に切り抜ける。

幸先いいじゃん、と思っていると裏の攻撃でツーアウト満塁、打席にはピッチャーの山口、代打出さないの?という展開にスタンドの横浜ファンはさも当然という感じで応援を続ける。

私は彼を代える余力もないのか、と思った矢先に彼の打った打球はファーストの頭上を超え、2点タイムリーになって勝ち越した。
最後の9回は一発出れば同点という場面を無失点で凌ぎ、山口はこの日のヒーローインタビューのお立ち台に立った。(2010.7.18 スポニチ 「HERO」山口 勝利打点だ勝利投手だ!

フト思い立って行ってみた横浜スタジアム、7月16日時点で今シーズンたった2勝(9敗)しかしていない巨人戦の勝ちゲーム、しかもファン氏によれば奇跡的な試合展開、これを偶然とはいえ、目の当たりにできた私は何とラッキーなんだろうと思った。

しかも横浜スタジアムに行ったのが、連休初日で横浜駅周辺のレストランがどこも長蛇の列で、それにうんざりして中華街へ逃げた結果だから余計にそうだった。

スタジアムから関内駅への帰り道、ほとんど今シーズンの横浜戦ではあり得ないとも思える負け試合に立ち会った巨人ファンの愚痴を耳にしながら私は思った。
「今年はフト思いたった行動が幸運を呼ぶ。イベント運はおそらく最高の年だろう。海外旅行も然り。今年は超ドピークでも問題なし。」と・・・

コメント

  1. サヨナラ勝ちの興奮で眠れない! より:

    まるで、劇画の世界を見ているような逆転サヨナラ大勝利!
    しかも、相手は不倶戴天の敵、讀賣!投手は裏切り者、クルーンだ!
    今夜は最高!超メシウマです!ビールもウマい!
    巨人って笑えるぐらい他球団の抑えかき集めてるのに、このざまだからな あ!

  2. カルロス より:

    サヨナラ勝ちの興奮で眠れない!さん
    昨日のゲームは凄かったですね。
    私は見に行かなかったのですが、現地におられた方はさぞかし興奮したでしょう。
    おめでとうございます。

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