去る6月12日以降、私がこれまで愛用してきたMicrosoft Moneyという資産管理ソフトの最新バージョンであるMoney Plus Editionが9月末で販売終了となる旨の告知がウェブサイトでされている。
同時にオンラインサービス機能である「為替・株価の更新」や、各金融機関の取引明細を自動でダウンロードできる「明細自動ダウンロード機能」は、2011年1月31日まで利用可能という記事もある。
これを見る限り、現在ソフトを持っている人は2011年1月31日まで現行のサービスを受けられると読めるだろう。
そして、先月末に資産内容を更新してソフトを閉じようとすると、ダイアログボックスが開き、オンラインサービスの利用期限が迫っている旨の警告と、「Moneyのオンラインサービスを延長するには[延長する]ボタンをクリックします。」とあって、[延長する][後で通知する]の2つのボタンが出てきた。
当然ながら私は[延長する]というのをクリックした。
ところが、出てきたウェブサイトの画面はオンラインサービスの期限を延長するような画面ではなく、普通のトップページだった。
何たる不親切な、と思って、左サイドバーにあった「自動明細ダウンロードの更新」をクリック、しかしながら、そこにMoney Plus Editionのオンラインサービスの期限更新に関する記述は全くなかった。
ただ、そこにはMoney2005、2006、2007バージョンの場合は、新しいアクティベーション キーを登録すれば利用権を1年延長できるようなことが書いてあり、もしかするとPlus Editionもそういう可能性があるのかと淡い期待を抱きながら、MSNマネー残高照会サービスにユーザー登録した。
それに少なくとも1年後には今のMoneyによる資産管理以外の方法も考えなくては、と思ったからだ。
しかし、そんなことはあるはずもなく、結局、平日にサポートサービスセンターに電話をかけなくてはラチが明かないことになった。
ちなみに、このマイクロソフトの無償サポートサービス(0120-09-0196 月曜~金曜の9:30 – 12:00と13:00 – 19:00)の電話は、自動音声による振り分けの後で、サポートスタッフに繋がるまで延々と待たされるので、本当はかけたくなかったのだ。
かつてパソコンを使い始めたときに、一度ここにかけて、こりごりしたので、それ以降は疑問に思ったら、迷わずマニュアル本を買うか、借りるかして解決するようにしているのだ。
ところが、今回の件はマニュアルなどに載っていないし、販売終了する製品についての記述がどこかにされる期待もない。
従って、昼休みが1時から2時にずれ込む日を狙って電話をかけることにした。
誰もがその時間に電話をするからか、案の定、延々と待たされるハメになった。
片手に公衆電話の受話器、もう一方の手に携帯電話のゲーム画面を表示させ、一ラウンドが終了する頃にようやく繋がった。
製品のプロダクトIDを読み上げ、Moneyのオンラインサービスを延長するやり方がわからない、と事情を説明すると、テクニカルスタッフに繋がれた。
そこではほとんど待たされることはなかったが、テクニカルスタッフの女性は、Moneyのオンラインサービスを延長することは製品の販売が終了しているので、店舗などで在庫が入手できなければ不可能だと言う。
私は、貴方が言っているのは「ヘルプ」の「バージョン情報」にある「プロダクトキーを更新する」ということで、私は新製品を買いたいのではなく、ただ単にオンラインサービスの延長をしたいだけだ、と言ったが、それも不可能だと言う。
私は思わず「だったらなぜそのことをウェブサイトに書かないのか。たったそれだけのことを聞くのに40分も時間(フリーダイヤルなので金はかからない)を費やしたのはバカみたいではないか。」と怒鳴った。
結局のところ彼女は苦情窓口を教えるが、とは言ったものの、私はそんなところに電話をかけるつもりはなかった。
どうせ、そこへかけても電話が繋がりにくいと、延々と長演説する暇人と、女性の声を聞きたいがためにかけるストーカーまがいの電話で回線が塞がっていることが明白だからだ。
しかも苦情を言ったところで、私の今の問題の解決には何の役にも立たないからだ。
さて、残り1ヶ月足らずで期限切れとなるオンラインサービスだが、「各金融機関の明細照会ページから個々に手動で明細ダウンロードをおこなっていただくことで、Money Plus Edition を継続して利用いただくことは可能」とあるので、そのようにするか、あるいはExcelのマニュルでも買って、自作するか、どうするか年末年始の休暇にでも考えようかと思う。
でも、Excelを使っての自作は勉強にはなるかもしれないけど、手間隙かかるんだよな。
Money Plus Edition販売終了とオンラインサービスのご利用期限についてのお知らせ
1998 年の Microsoft Money 日本語版リリース以来、個人ユーザー向けの資産管理ソフトとして10年以上にわたって支持を頂いてまいりましたが、米国その他地域で英語版 Money Plus Edition が販売終了となることに伴いまして、日本語版も販売を終了することとなりました。
パッケージ版については7月末をもってマイクロソフトからの出荷が終了となり、9月末までの期間で、「在庫限り販売終了」となります。ダウンロード版については9月末をもって販売終了となります。
2009年9月末以降で Money Plus Edition を購入いただく手段は原則としてなくなる見込みです。あわせまして、同ソフトのアクティベーション受付も2011年1月31日で終了いたします。
Money Plus Edition のオンライン サービス機能である「為替・株価の更新」や各金融機関の取引明細を自動でダウンロードできる「明細自動ダウンロード機能」は、2011年1月31日まで利用可能です。
2011年1月31日以降でもユーザーが各金融機関の明細照会ページから個々に手動で明細ダウンロードをおこなっていただくことで、Money Plus Edition を継続して利用いただくことは可能です。
MSN マネー残高照会サービスにつきましては現状どおり継続されますが、サービス提供期日に更新があれば改めてご案内させていただきます。
サポート提供期日につきましてはコンシューマー製品のライフサイクルポリシーに基づき、2010年11月末を予定していますが、詳しくはサポートの Web サイト http://support.microsoft.com/ (「製品一覧」の「個人向け、ファイナンス」)をご確認ください。
コメント
すごい頭が痛いです。
Moneyシリーズを使い続けてきたので、データーが引き継げなくなることが、大きな問題です。
先日、PCが不調になったので、PCを初期化して、Money Plus Edition を再インストールしたところ、「使用期間が過ぎています。新しいコードを入力してください。」とか表示されて、ライセンス認証できなくなっていました。確かに、このソフトを購入してから、2年ちょっと経過しているのですが、、、。
オンラインでデーターを利用することなど必要でもなく、家計簿ソフトとして利用するだけでよかったのです。それすら、許されないということみたいです。
ちなみに、Money2007に、Money Plus Edition のバックアップファイルを復元しようとしても、できません。Money2007は、vistaで不具合があったから、Money Plus Edition に買い換えたというのに。
非常にインチキくさい会社ですね。マイクロソフトは。
おさんたさん
初めまして
そうなんですか。
パソコンに不具合があって再インストールでの使用が厳しいとなると、パソコンを買い換えたりしたときは、もうダメということになりますね。
もはやmoney登場以前のようにエクセル管理がいいのでしょうかね。
ほかのオンライン資産管理は外国証券には対応していないしね。