HSBC香港のインターネットバンキングにDual-Password Logonが追加

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パソコンを操作する女性

2009年9月27日からHSBC香港のインターネットバンキングのログイン画面にDual Passwordという選択肢が追加されている。

これは、インターネットバンキングの新しいログイン方法で、従来のセキュリティ・デバイス(security device)を使ったものと合わせて、どちらかを選択できるようになったわけだ。

Dual-Password Logonを使えるようにするためには、一旦セキュリティ・デバイスを使ってログインしてから、My HSBCからMaintain My Detailsをクリックし、Change Second Password for Dual-Password Logonでセカンド・パスワードを設定するようになっている。

但し、セカンド・パスワードの入力は、ランダムな3文字を入れる(例えば1番目、2番目と最後といった具合)ようになるので、あまり複雑なものにすると間違える頻度が高くなるので注意が必要だ。

そして、これに先立って、新しいトップページになってから最初のログインの際に、パスワードを忘れた場合の秘密の質問(security question)を設定する画面も出てくる。

いずれも簡単に手続きは完了するので何の問題もない。

特に、秘密の質問(security question)が設けられたことで、パスワードを忘れた場合に、今までなら申請書を郵送又は持参で再発行を依頼し、さらにアクティベートをしないといけなかったのが、オンラインでパスワードをリセットできるようになるようなので、便利になることが期待できる。

これで、Dual-Password Logon機能でもって、セキュリティ・デバイスの電池切れや紛失のリスクもカバーできるようになった、と思ったらそうはいかなかった。

Brand new Internet banking experienceという案内ページを見ると、Dual-Password Logonは、あくまでもYou can access selected HSBC Internet Banking services.(選択されたインターネットバンキングサービスのみアクセス可)なので、セキュリティ・デバイスを使った場合のYou can enjoy full access to HSBC Internet Banking services.(すべてのインターネットバンキングサービスの利用可)ではないのだ。

それで、その選択権はこちらにあるのかといえばそうではない。
The service scope available under the two logon options(2つのログオン方法における利用可能なサービス)とあって、株式やワラントの取引はDual-Password Logonでは利用不可、Stocks(株式)にアクセスしようとすると、セキュリティ・コードの入力を要求される。

ただ、Investments – Market Informationの中にあるShare Watchは利用可能なので、そこに自分の保有銘柄を登録しておけば、電話で取引をすることは可能だろう。

しかし、利便性には欠けるので、このあたりは改善の余地があると思われる。

そもそもUnit Trusts(投資信託)の取引が可能なのに株式はダメという理由が今ひとつわからないが、今のところ、Dual-Password Logon機能が、電池に寿命があるセキュリティ・デバイスを使ったログインの補完的な役割しかないと思うしかないのだろう。

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