皆さんは成田空港に自動化ゲートなるものがあることをご存知だろうか。
これは2007年(平成19年)11月20日から運用が始まっていたらしいが、私はマカオ在住の友人からこのことを教えてもらうまで全く知らなかった。
旅行記をご覧いただければおわかりの通り、私は2007年12月以降、成田空港へ7回も足を運んでいるにもかかわらず、そんなものを目にしたこともなかった。
それに、成田空港のウェブサイトを見るときも、自分が予約したフライトがどちらのターミナルから出るのか確認するぐらいだからそれほど詳しく見たことはなかった。
しかし、今日トップページを見たところ、それらしきリンクがないので、検索をかけたところ、「お知らせ」の中に「自動化ゲートの設置について」とあって法務省入国管理局へのリンクが貼ってあるだけだった。
法務省入国管理局が言うように、「出入国の手続を簡素化・迅速化して利便性を高めるために」やるのであれば、もっとPRしたらどうなのだろうか。
少なくとも成田空港、各航空会社、大手旅行代理店のウェブサイトのトップページにリンクが貼ってあってもよかろうに、これではまるで作ったあとは知るかという典型的ハコ物行政のIT版(これをIT公共事業と呼ぶ人もいる)にしか見えない。
それとも制度が始まったときにはPRしていて私が見落としただけなのだろうか。
あるいは今でも空港に行けば大々的に書いてあって私が見過ごしているだけなのだろうか。
もっとも私はパスポートに押された出入国のスタンプも記念の一つと思っているし、日本の3大バカンスシーズンのド真ん中に突っ込む旅行をするつもりもないので、自動化ゲートの利用申請をするつもりはないのだが、繁忙期にしか旅行に行けないような人たちは登録した方が今後とも便利になるのではなかろうか。
それとも初回に自動化ゲートの申請書類を書かされるのと、毎回出入国審査の順番を待つのを比べた場合、日本人用の出入国カードが廃止されているので後者の方が楽なのだろうか。(笑)
それにしても思う。 成田空港の自動化ゲートは利用登録してなくても害はないが、アメリカのESTA (Electronic System for Travel Authorization)のときといい、こうしたもののPRに日本は難があるという感じがする。
それとも自動化ゲートの利用申請に指紋を登録することが、犯罪者扱いするのかなどと非難する一部の思想家から攻撃されてPRをやめたのだろうか。
いずれにせよ税金を使って作ったものなのだから、利用率が低いなどと非難される前にPR努力をした方がいいように思えるが、いかがだろうか。
ちなみに渡航先で入国スタンプの押されない西欧などに渡航する場合、無人レーンを通過してしまうと、海外旅行傷害保険の申請などで出国日の証明がいる場合、法務省に対して個人情報の開示請求を行う必要があるため、あらかじめ有人レーン型の自動化ゲートを利用し、その場で証印を押すように申し出た方がいいように思える。
それとも国際線の搭乗券の半券でも日本を出国したという証明になるのだろうか。
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