IMFがさらなる米ドル安を要請

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イタリア語の新聞

為替が通貨当局の思惑通りに動くとは限らないが、米ドル資産が相当なウェートと占める私としてはあまり嬉しくないニュースである。
3月末にHSBC香港で持っているBRICsポジションの解消に動いたのも米ドル安と株安が同時に来られては困るといった思惑があったことも事実だ。


何せ米ドルはこのところ弱含みで、対ユーロや英ポンドは言うに及ばず、対オセアニア通貨に対しても安値圏にある。
ところが、国際通貨基金(IMF/International Monetary Fund)は、対外不均衡の是正のために、さらなる米ドル安を望んでいるらしく、反発は期待薄な気もする。

それでもこの状況で米ドル(香港ドル)を他通貨に換えて運用するのは相当な勇気がいるが、単に普通預金(savings)に入れて放置しておくのも芸がないので、いずれ他通貨に動かすときが来るだろう。

ところで、IMFのウェブサイトにある最新のWorld Economic Outlook (WEO)の日本語版によれば、GDP比1%の米国貿易赤字の縮小のために必要な米ドルの実質レートの減価は10%未満で可能であるが、経済論文に多くみられる試算では、貿易赤字が同程度縮小するには、米ドルが実質で10~20%下落する必要があるとされることが多い、とのことだ。

また、「米国がくしゃみをすると世界が風邪を引く」という言い回しが依然として適切な表現であり、実際に米国の経済成長に支障が生じると他の地域にも影響が及ぶことを示しているとあるが、中南米諸国などに対する影響に比べ、アフリカや中東への波及効果はかなり小さいとも述べている。

そういった意味でもSPDR S&P Emerging Middle East & Africa ETF (GAF)は今後は注目に値するかもしれない。

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IMF、国際不均衡是正のためドル安や円高を要請する見通し=独紙 (2007.3.26 ロイター通信)

[ベルリン 24日 ロイター] 24日付の南ドイツ新聞によると、国際通貨基金(IMF)は、4月中旬に発表する「世界経済見通し」の中で、国際的な不均衡を是正するためドルがさらに下落する必要があると指摘する見通し。
同時に、円、人民元、中東産油国の通貨については上昇すべきだと強調する見込み。
また、欧州中央銀行(ECB)の追加利上げについては、堅調なユーロ圏経済を背景に、必要性はそれほど高くないとの見方を示している。

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IMF to urge further depreciation in dollar (Mar 24, 2007 Reuters)

BERLIN (Reuters) – The International Monetary Fund will say further depreciation by the U.S. dollar is needed to help correct global imbalances in its latest World Economic Outlook (WEO), Germany’s Sueddeutsche Zeitung said on Saturday.

Quoting from a draft of the WEO, the paper said the Washington-based fund argued “extraordinarily aggressively” for a correction in exchange rates, above all so as to reduce the massive U.S. current account deficit.

The dollar, which slid to a 2-year low against the euro last week, should continue to depreciate in the mid-term, while the yen, the Chinese yuan and currencies of oil-exporting countries in the Middle East should all appreciate, the draft WEO said.

The WEO, which is due to be published in mid-April, will add that there is no great need for further interest rate increases by the European Central Bank, according to the paper.

Thanks to solid growth in the 13-nation euro zone, the ECB would not create problems by raising its main lending rate to about 4.0 percent from 3.75 percent at present, the IMF said.

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