温泉を考える

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姥湯温泉 桝形屋

日本人にとっては一番馴染みのある温泉旅行、かねてから疑問があるとされていた温泉の質について環境省が「温泉の保護と利用に関する懇談会(温泉の将来考える懇談会)」を発足させたと、2003年8月30日付けの読売新聞は報じている。

かねてから旅行業公正取引協議会では温泉表示の注意点として「源泉に加水、加温・循環濾過等を行っているにも拘わらず、パンフレット等において『源泉100%』『天然温泉100%』など、源泉をそのまま利用しているような強調表示を行うことは、消費者の誤認をまねくおそれがある。」として警告しているが、昨今の不況下において観光客を呼ぶためにあえてそれを無視しているところもあるようだ。

また、温泉施設における利用実態として、源泉を浴用に供するにあたって、採取された状態のままで供されることはほとんどなく、必要に応じて以下のような加工が行われているという。

つまり、大規模な温泉リゾートホテルが林立するところで、天然100%はあり得ないと、識者はいう。循環濾過で再利用をしなければ温泉資源は枯渇してしまうからだ。

  • 加温(沸し直し)・・・浴槽内の湯を適温に保つため
  • 加水・・・高温の源泉を適温にするため、あるいは湯量不足を補うため
  • 循環濾過で再利用・・・湯量不足を補うため、あるいは資源の有効利用のため
  • 消毒・・・循環式浴槽でレジオネラ菌発生事故が相次いだことから、塩素系薬剤等で消毒をしているが、泉質が変化するなどの影響がある。

最近の秘湯ブームは、ありきたりの温泉で満足できなくなった人たちの琴線に触れたものと言えるが、長時間歩かないと行けないような本当の意味での秘湯こそ、本物の温泉と言えるかもしれない。そこまでしなくとも宿泊のキャパシティが少ない温泉地や、地元の人しか行かないようなところに本物とめぐり合えるキーがあるような気がする。

そういった中では私が8月8日(金)に泊まった秋田県田沢湖町にある乳頭温泉は本物だったと、温泉マニアのノリは言う。でもここでの宿泊を確保するのは平日でも困難のようだ。

特に「鶴の湯」は予約が困難な宿の1つだと、2003年10月号の日経トレンディーにはある。予約開始は半年前の月の1日の午前7時からというが、それが5ヶ月前にはすべて埋まるという。但し、この温泉郷はどこも日帰り入浴もOKなので、取れた宿を拠点に湯巡りをするのがいいだろう。

今後の「温泉の将来考える懇談会」の活動いかんによっては偽装表示が改善される可能性もあるが、いかんせん日本の地方観光業界は寂れているところも相当あるだろう。
それら業界・地方議員の圧力で何の意味もない報告書ができるおそれもある。ということは、我々にとって一番頼りになるのはやはり口コミの情報だということになるかもしれない。

日経トレンディ(2003.10月号)
-予約が取れない旅館の秘密-で紹介されていた宿泊施設
旅館名電話番号予約方法
北海道朝里川温泉蔵群0134-51-5151official web
青森県青荷温泉青荷温泉0172-54-8588電話のみ
秋田県乳頭温泉鶴の湯0187-46-2139田沢湖町Web
宮城県湯浜温泉三浦旅館090-8925-0204(衛星)電話・FAX
福島県磐梯熱海温泉よもぎ埜024-984-2671旅の窓口
群馬県法師温泉長寿館0278-66-0005旅の窓口
栃木県川俣温泉加仁湯0288-96-0311旅の窓口
神奈川県箱根宮下温泉箱根吟遊0460-2-3355旅の窓口
静岡県天城湯ヶ島温泉あせび野0558-85-1926旅の窓口
土肥温泉やましろ0558-98-1059電話のみ
新潟県大沢山温泉大沢館025-783-3773Onsen Network
湯之谷村温泉駒の湯山荘090-2560-0305(衛星)電話のみ
長野県昼神温泉石苔亭いしだ0265-43-3300旅の窓口
石川県よしが浦温泉ランプの宿0768-86-8000電話のみ
京都市(片泊まりの宿)三福075-221-5696電話のみ
075-541-7004電話のみ
大分県湯布院わらび野0977-85-2100電話のみ
熊本県小田温泉はなむら0967-44-0088電話のみ

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