じぶん銀行で人民(中国)元預金ができるようだが

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上海・外灘

じぶん銀行が邦銀で初めて人民(中国)元預金ができるようになったと宣伝している。

国内の外銀まで含めれば、すでにHSBCの日本支店が1,000万円以上の資産残高がある人に対するプレミア口座のサービスとして人民(中国)元預金をやっているが、誰にでもできる、ということであれば国内でも初めてということになる。

気になる為替手数料は、米ドル(25銭)、ユーロ(25銭)、オーストラリアドル(50銭)を見る限り、じぶん銀行の方が他行に比べると有利なことは間違いない。

日本国内の銀行は、概ねこの往復の為替手数料が大きすぎるがゆえに、良心的なファイナンシャル・プランナーであれば、外貨預金はやってはいけないと警告する金融商品の一つとなっている。

もちろん、外銀であるシティバンクも為替手数料の高さという点では邦銀各行と同様で、唯一、外貨預金口座の現金をそのまま外国へ送金したり、トラベラーズチェックに替えることができるという当たり前のサービスがある点が違うのだが、逆に言えば、邦銀のほとんどが外国発行のキャッシュカードを受け付けないなど、いかに鎖国状態にあるかということを如実に示しているとも言える。

これはウェブサイトを見る限り、じぶん銀行も同じで、マルチカレンシーアカウントには対応していないようだ。

おそらく、じぶん銀行の人民(中国)元預金の為替手数料の片道40銭というのも日本の為替手数料を考えると良心的と言えるが、人民(中国)元口座で預金をしたところで、最終的には円に戻さなくてはならないことを考えると、やはり躊躇せざるを得ない。

本当であればせっかく持っているHSBC香港の口座で人民(中国)元預金ができればいいのだが、残念ながら香港IDがないと人民(中国)元預金はできない(RMB deposit service is only applicable for HKID Card Holders.)ので非居住者である私は対象外である。

この人民(中国)元、かつては米ドルにペッグしている香港ドルと人民(中国)元がほぼ同じレートで換えられたのが、今や人民(中国)元の方が米ドルに対して右肩上がりであることを考えても先高感の強い通貨であることは間違いない。

事実、今月の蘇州・香港旅行と、2008年12月の上海旅行における人民(中国)元のレートと米ドル、ユーロのレートを見れば、人民(中国)元の強さは一目瞭然である。

しかしながら中国本土の銀行で口座を開くという選択肢は今のところあまり考えていない。
なぜならそこをハブにして株式投資などができるならまだしも、現状では人民(中国)元預金して放置ということになりかねないからだ。

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