ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe) on stage

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FXセミナー

「ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)」、これは、FX(外国為替証拠金取引)をこよなく愛する日本の個人投資家の俗称で、1997年3月27日付のエコノミスト紙(Japanese Bonds – Mrs Watanabe, mind your fingers)でそう名付けられた。

「ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)」と呼ばれているように、FX投資家には、ほかの分野の投資に比べて、主婦層が多いと言われているが、2019年8月24日に行われたカリスマトレーダーの鳥居万友美さんが主催したFXセミナーの光景は、私の想像を超えた異次元の世界だった。

ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)が集う投資セミナー

グレースバリ

私が、今年の7月から彼女にFXを教えてもらっているのは、トレードのスキルアップを図るためだ。
老後も豊かな暮らしをするためには現状に甘んじていてはダメだと思ったからだ。

そう、私は彼女のことを、石田和靖さんが主催しているワールドインベスターズTVのゲストとして来られたときにお会いしているので知っていたのだ。(参考:【24時間TV 2011】クイズ!ミッドナイトゴールド2011・金投資に興味津々の女子がゴールド争奪戦![No.11]

ところで、一般的な投資セミナーは、それぞれの参加者が見知らぬ者同士なので、隣り合った人に会釈や挨拶ぐらいはしても、セミナーの開始前から和気藹々と談笑しているグループがいくつもあるということはない。

しかしながら、彼女たちから醸し出される雰囲気は、まるでお祭りのイベントが始まるかのような感じだった。
私は会場に入った瞬間から異次元の世界に入り込んだような錯覚を覚えた。

それにしても圧倒的な女性比率の高さだ。
会場を見渡した感じでは7割から8割は女性で、年齢的にも「ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)」というのが最も相応しい愛称に思えた。
私が今まで参加した投資セミナーは、男性が圧倒的に多かったので余計にそう思えた。

私は、時空を超えて、エコノミスト紙(The Economist)の記者が、この現場にいたら、どんな記事を書くのだろうと想像した。
別にエコノミスト紙でなくてもいい。
今や、ブルームバーグ(Bloomberg)ロイター(Reuters)も、外国人記者の多くは、日本人のFX投資家のことを「ミセスワタナベ(Mrs. Watanabe)」と呼んでいる。

MACDの使い方

さて、FXセミナーの方は、鳥居万友美さんが凄腕トレーダーと呼んでいるヒッキー(hicky)さんと近藤さんが登壇して、トレードの要諦を披露してくれた。

ヒッキー(hicky)さんは、「ダウトレンドを極める」ということで、チャールズ・ダウ(Charles H. Dow)の理論(Dow theory)を軸にしてトレードすることを、近藤さんは、MACD(Moving Average Convergence Divergence=移動平均収束拡散法)の使い方を伝授してくれる。

MACDは、0(ゼロ)ラインと、MACD線、シグナルラインの3つで売買のポイントを判断するものだ。

ここで、MACDの0ラインより上にあるときに、ゴールデンクロス(MACDラインがシグナルラインを下からクロス)が生じれば買い、0ラインより下にあるときに生じた場合は見送れば、より勝率が高くなるという。

逆に、MACDの0ラインより下にあるときに、デッドクロス(MACDラインがシグナルラインを上からクロス)が生じれば売り、0ラインより上にあるときに生じた場合は見送るといいらしい。
これは、単純そうなので、是非身につけたいと思う。

グレースバリ

RCIの使い方

私は前述のMACDに加えて、鳥居万友美さんが推奨するRCI(Rank Correlation Index=順位相関指数)の知識をマスターしようと思う。
グレーズバリで行われた懇親会で隣にいた人も、MACDとRCIの見方をマスターすれば、勝率は上がるとおっしゃっていたからだ。
彼女が、RCIを勉強したいなら「12年間勝ち続けてきた私の方法が身につく FXチャート『シャドートレード』練習帳」を買えばいいと言っていた本もさっそく注文してしまった。(笑)

彼女は、RCIに関しては、日足以上のチャートで活用すべきと書いているが、他のトレーダーの方が言うには、トレードのスタイルによって、見るべき時間足が違うようなので、それを下表にまとめてみた。

エントリーする時間足 RCIを見るべき時間足
4時間足 日足
1時間足 4時間足
15分足 1時間足
5分足 15分足

前出の鳥居万友美さんの著書に、RCIの組み合わせパターン表(日足以上のチャートで活用)が掲載されているが、その要旨を抜粋すると

  • 長期のチャートができるだけ強いパターンのときに、短期のチャートで同方向にトレードすること。
  • 日足以上のRCI (9)とRCI (21)が揃って上向き、又は下向きのときがトレンドが強く、RCI (52)も同方向もしくは横ばいであることが望ましい。
  • 日足以上のRCI (9)が上向きのときは買い、下向きのときは売りで、横ばいのときや、逆方向にはトレードしない。
  • RCI (9)とRCI (21)が逆方向にあるときは、RCI (52)の方向にかかわらず、トレードは避けた方が良い。
  • すべてのラインが横ばいのときや、日足以上のRCI (21)とRCI (52)の双方が、RCI (9)と逆方向にあるときはトレードしない。

最後に

グレースバリ

私がセミナーのときに感じた違和感は懇親会で氷解した。
彼女のセミナーは半年間で1期なのだが、継続参加している人がすごく多いのだ。
同じテーブルでご一緒した人が口々に言う。
「彼女(鳥居さん)のセミナーは継続する価値があると思っている人が多いのです。それに稼いでいる人も結構いるので継続できるのです。カルロスさんも是非、その仲間になってください。」

このセミナーが終わった翌週に日経新聞が報じた記事は「年金、支え手拡大急ぐ パート加入増で給付水準上げへ(2019年8月27日)」というものだった。
この記事は、私にとって、安倍政権が謳う1億総活躍社会などを通り超えて、1億強制活躍(終身労働)にしか思えなかった。
要は、何もしなければ、倒れるまで働かされる時代が来る予感を感じさせるのに十分なものだった。

私が今回、FX(に代表されるトレーディングスキル)を学ぼうと思ったのは、世界中のどこにいても稼ぐ術を手にするためだ。
日本にいないといけない、東京から離れられないというのは自由を著しく制約する。
一度きりない人生を楽しいものにするために、後悔しないようにするために私はできることは何でもやろうと思っている。

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